リニア中央新幹線の品川駅工事に着工したというが、どこにどう造るのか
平成28年1月27日に、リニア中央新幹線の品川駅新設工事の起工式が行われたといいます。
まあ、地下に駅を造るのでしょうなのでしょうけれど、どこにできるのか見に行ってみました。
↑JR品川駅の北側には広い空間もあるし、1kmほど先の田町駅との間には山手線新駅設置することも発表されていますから、この辺りの地下なのかなと思っていました。
↓品川駅では、平成27年3月の東京上野ラインや常磐線の乗り入れの準備などにより工事が行われてきましたし、現在も何か工事が行われています。
昨年夏に見に行った、リニア品川の次の駅である神奈川県新駅が橋本駅であることからも、線路は方向的にも西に向かうと考えると、これらの線路を横断するように東西方向に地下に造るのでしょうか。
しかし、調べてみると、全然違いました。
↓横須賀線下り線の東側(写真の左側)、つまり東海道新幹線の品川駅の真下に南北方向に造るようです。
あの新幹線の直下を掘って、上の列車の運行に影響を与えないように工事するのは難しいから避けるのではないかと思いましたが、考えてみれば、そうすべき単純な理由がありました。
東海道新幹線もリニア中央新幹線もJR東海が運行しますが、東京近隣のそれ以外のJR路線はすべてJR東日本の運行です。
(JR東海 中央新幹線事業説明会資料より)
昭和62年4月の国鉄分割民営化により、土地もそれぞれの会社の所有になった訳ですから、こんなに広い品川周辺の鉄道用地もJR東日本の所有地であって、JR東海は東海道新幹線の通る土地以外は持っていないことになります。
地下だと言っても、JR東日本の土地に区分地上権を設定したり、賃貸したりしたら、かなり高額の資金を支払わなければいけなくなります。
となれば、当然、自社敷地を使おうと思うのは当たり前です。
(JR東海 中央新幹線事業説明会資料より)
さすがにこの品川駅は、通過駅である東海道新幹線とは違い、リニア中央新幹線では始発駅となるので、横幅が約60mは必要となるようです。
一部、横にある区道部分に、はみ出るようです。
まあ、地下なので、工事完了後は道路は復旧するにしても、駅の下でどうやって工事するのか気になります。