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52山梨県

2025年8月24日 (日)

調整池式発電している大野ダムで13年ぶりの謎解き(後篇)

上野原市の見た目も美しいアースダムの大野調整池は、パッと見には何に活用されるダムかわかりません。

調べれば知るほどスケールに驚かされる水力発電施設です。

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↑築堤から見た調整池ですが、前回見た流出口が右側にありますが、ここへの水の流入口は正面奥のここからは見えていない辺りにあるようです。

前回載せたマップでいうと右奥にあたります。

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↑近くまで行ってみましたが、右の橋の下からトンネル水路で水が流れてきます。

橋からは直接見れませんでしたが、この11号隧道も重要文化財に指定されています。

↓近寄れないのでちょっと写真では伝わりづらいですが、水が流れてきているのは確認できます。

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13年前に猿橋を見に行った時に、猿橋から見える何だか不明だなと思っていた水路橋が、ここまで水を流す施設の一部だったのです。

八ツ沢発電所施設は,桂川にほぼ平行して東西に14キロに渡り延びる水路式発電所施設で、明治43年(1910)に着工,大正3年(1914)の大野調整池の完成をもって全体が竣工しました。

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↑国の重要文化財に指定された時の東京電力HPによる説明図です。

施設がデフォルメされて描かれているため、距離感が感じられない図ですが、実際には14キロというのは相当の距離です。

13年前に見た、桂川に架かる第一号水路橋は、桂川から取水した水が大野調整池まで流れていく水路で、大支間を実現した初期鉄筋コンクリート造橋梁として指定されています。

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↑改めて、調整池内を見ると水神様か弁天様も祀られています。

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2025年8月17日 (日)

調整池式発電している大野ダムで13年ぶりの謎解き(前篇)

地図を見ていて、こんなところにダムと貯水池があるとは知らなかったと思い見に行きました。

中央自動車道の談合坂サービスエリア近くで、JR中央線では四方津駅の北西になります。

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大野ダムは大正3年(1914)の建設当時、アースダムとしては日本一の高さを誇るというもので、高度な土木技術力が伺えるそうです。

100年以上も前のものですが、アースダムで堤体の下側は美しい景色です。

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発電機2台による明治45年(1912)のハツ沢発電所を増備する役割となっており、このダムとさらに4台が加わり、35000kwと当時は東洋一の規模の発電量となりました。

後に42000kwとなっています。

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↑Googleマップで大野貯水池とありましたが、現地案内板ではは大野調整池と書かれていました。

調整池式発電とは、夜間は調整池に水を貯め、電力需要の多い昼間に発電するというものです。

津久井湖と城山湖の間で水を行き来させる、揚水式発電の本沢ダムや城山発電所とも違うということです。

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↑取水口はマップで下の方にあり、ここから八ツ沢発電所に水は流れていきます。

近くに行って見てみようとしましたが、施設内でこれ以上は近寄れませんでした。

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2012年7月 7日 (土)

斜めエレベーター、まっすぐエレベーターと猿橋

以前から中央本線で通るたびに気になっているものがありました。

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駅から山に向かって伸びているこれです。

中央線の快速で高尾駅に向かい、さらに先に行くので乗り換えます。

座席は、通勤型のロングシートから中距離型のクロスシートとなり、がぜん旅情が盛り上がってきます。

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そして高尾からは車窓の景色も変わり、山とトンネルばかりになります。

この中を30分ほどで電車は到着しました。ここは山梨県の四方津(しおつ)駅です。

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のんびりした雰囲気の田舎(失敬m(_ _)m)の駅です。

そこに歩道橋があり、ちょっとややこしい形でつながっています。

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あの中に入ってみると、コモアブリッジという名だそうで、エスカレーターとエレベーターがありました。

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長いエスカレーターがありますが、エレベーターというのはどれでしょう。

実は左右に斜めに登って行くエレベーターがあります。

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通常、何階にエレベーターがいるかわかるためのドア上の表示も、こんな感じです。

斜行エレベーターと言うんだそうです。

右側のエレベーターがやってきました。

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わかりますか?右のガラスの中に青いエレベーターが来ており、間もなく到着するところです。

中に乗ると、普通のエレベーターです。外側と下側はガラス窓になっていて、外が見えます。

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ゆっくり進んでいくので、結構時間がかかります。3分くらいですか。

到着です。

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上部のエレベーターとエスカレータの乗り場はこんな建物になっています。

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ここは「コモアしおつ」という積水ハウスにより開発された大規模な住宅地です。

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きれいな住宅街が広がっています。

ここから下を見ると、

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ずいぶん高いところに住宅街があることがわかります。

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ここには、スーパーや公園、警察の駐在所もありました。

次に四方津駅から、さらに電車で西に進み、猿橋駅に行きました。

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駅のホームから見える、もうひとつ見たかったものがあるはずですが、ありません。

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清水建設とJR東日本が開発した「パストラルびゅう桂台」に向けて、ここからモノレールがあったはずです。

乗り場があったはずのところを入ると、

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長い空調の効いた涼しい廊下の向こうにエレベータがありました。

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こちらは、まっすぐに上に上がる通常のエレベーターです。

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上部の乗り場はこんな建物となっています。

ここも並木もあるきれいな住宅街が広がっています。

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上から見ると、ここもだいぶ高いところにあることがわかります。

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この住宅地と猿橋駅を結ぶための小型のモノレールが設置されていましたが、故障が多く撤去されてしまったようです。

かわりに地下通路とエレベーターが設置されました。

「コモアしおつ」と「パストラルびゅう桂台」、どちらも山梨県の大規模開発住宅ですが、今では斜めのエレベーターとまっすぐのエレベーターで住民の方は、中央本線の駅に行って、通勤通学しています。



今回は、どちらも住民の方のためのエレベーターを使わさせてもらい有難うございました。

どちらの住宅街にも興味があり、遊びだけではないつもりで訪問したことを申し添えます。

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猿橋といえば、交通情報でよく聞く「中央自動車道は猿橋バス停を先頭に何キロの渋滞です」で有名ですが、その「猿橋」を見に行きます。

猿橋公園では、あじさいがきれいでした。

そして、桂川にかかる国の名勝猿橋です。

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日本三奇橋のひとつだそうで、

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アップで見ると、不思議な構造です。

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渡ってみると

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意外と普通の橋です。

この橋の魅力は下や横から見た方が実感できます。

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ところで、猿橋から下流側に見える不思議な橋とトンネルがあります。

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結局、ここには行くこともできず、何だかわかりませんでした。

そして、猿橋駅に戻ってきました。

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四方津駅に比べると、建て替えられて立派な駅になっていますが、改めて見てみると、猿橋をモチーフにデザインされているんですね。

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帰りは、日中には数時間に1本しか来ないはずの中央特快東京行きに運良く?乗れました。

横向きのボックスシートじゃないことが残念ですが、高尾で乗り換えなくていいし、ガラガラにすいていたので、車窓の風景は楽しみことができました。

この電車も朝の5時、6時、7時台には1時間に2本運行されており、パストラルびゅう桂台やコモアしおつ、その他の「山梨都民」のためには重要な足となっているようです。

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1時間半位で東京都心に行けますから、確かに通えない距離ではありません。

ところで、電車が到着してもドアが開かないと思ったら、

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高尾駅までは手動でした。

図書館は四方津駅と猿橋駅周辺にありませんでしたので、代わりと言ってはなんですが、大月市郷土資料館に立ち寄りました。

猿橋公園の入り口近くにありますが、入場料が100円かかります。

この日は久しぶりの平日休みを利用しての外出だったせいか、利用者は私ひとりでした。

窓口の女性係員も、私を来館者でなく、業者などの訪問客と勘違いしたくらいで…

展示室の照明もその場で点けてくれました。

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ところで、自転車は?って声が聞こえてきそうです。

四方津と猿橋の距離は10km位なので当然自転車でと思っていましたが、国道20号線は車幅が狭いうえ、大型トラックの交通量も多く、しかも雨も降ってきたので、電車で移動しました。

しかも、訪問先は高低差があり、斜めやまっすぐのエレベーターに乗るようなところなので、自転車の出番はありませんでした。

結局、重い荷物を持っていただけ?

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