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川の源泉

2020年3月 8日 (日)

朝霞市指定史跡らしく感じられない広沢の池とその水の出口と広沢観音

東武東上線朝霞駅から600メートル程の距離を真っ直に南に向かうと「広沢の池」があります。

京都にも同じ名前の有名な池があるようですが、こちらは朝霞市指定史跡となっています。

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東西50メートル、南北25メートルで面積約1000平方メートルと、それほど大きくはありません。

広沢の池の崖上には、かつては雑木林の広沢原が広がっており、それらの地下水が崖下に湧き出る湧水地です。

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↑確かに西側の朝霞中央公園の方から見ると、結構な高低差があることが分かり、建物2階の屋根しか見えません。

江戸幕府により文政年間にまとめられた「新編武蔵風土記稿」にも記載があり、広沢の池の水が東に流れ、七ツ釜の水と合流して越戸川となり、灌漑用水として利用されていたといいます。

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↑池際には不動明王像があります。

背中合わせにあるのは、池の横なので弁天様でしょうか。

さらに西側の敷地には、広沢観音があります。

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かつては、もっと南の山の上にあったのですが、天正18年(1590)北条氏照により城山合戦の際に焼かれてしまったといいます。

そこを堂山というそうですが、今ではどこかわかりません。

入間郡の城山合戦というと、いくつか思い出すところがあります。

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2020年1月12日 (日)

矢川緑地の湧水となぜか擁壁上にある道路とその向こうの矢川弁財天の狛蛇

立川市羽衣町の南端の国立市との境界に矢川緑地があります。

立川段丘のところで、自然の残る約2.1ヘクタールもの広さのある緑地です。

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東京都によって、矢川緑地保全地域に指定されています。

南側は湿生植物保全地域として湿地帯となっています。

保全のために木道が整備されています。

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冬なので、ちょっと殺風景ですが、野鳥はいました。

緑地の中央には矢川が流れています。

上流には、みのわ通りが擁壁上の高い位置を通っており、下の方にある眼鏡橋から矢川は流れてきます。

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立川段丘の擁壁かと思いましたが、違うようなので、これは後ほど調べることとなりました。

矢川は立川市の東南部から国立市の西南部を流下して、青柳段丘崖先で谷保用水に合流する延長約1.3キロメートルの短い川です。

JR南武線の矢川駅の駅名はここからきています。

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↑川のすぐ北側には湧水が見られます。

手前の部分から水が湧き出ています。

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↑同じ池ですが、別の場所からも水が湧き出ているのがわかります。

この矢川緑地も東京の名湧水57選になっています。

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↑この池からの水の流れを辿って行きましたが、残念ながら途中で途切れていました。

緑地全体の矢川の北側部分は樹林地となっており、林床保護区域、サンクチュアリとなっています。

それでは、先程の擁壁の件です。

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2019年12月15日 (日)

昔の面影のある崖線上の鎌倉街道と三芳町唯一の湧水のある竹間沢こぶしの里

国道463号線浦和所沢バイパスは交通量の非常に多い道路ですが、100メートルほど道から横に入るだけで自然いっぱいの場所もあります。

OSCデオシティ新座やマクドナルドのすぐ近くですが、鎌倉時代当時のような鎌倉街道に出会えます。

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最初は地形が分からなかったのですが、周囲を歩き回ってみると崖線の上の縁を通っているようです。

近くを流れる柳瀬川により形成された崖線でしょうか。

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↑ここにこんな鎌倉街道があるとは知りませんでしたが、三芳町歴史民俗資料館のところにある地図で知りました。

その道の曲がった箇所に「こぶしの里と鎌倉街道」との表示板があります。

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少し進むと、古井戸山の石仏のところで、崖を下りていく「竹間沢こぶしの里」の入口があります。

この角には、宝暦8年(1758年)に造立された馬頭明王像と地蔵菩薩立像(古井戸地蔵)があります。

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この辺りは三芳町唯一の湧水池と町のHPに書かれていましたが、ここだけで湧水箇所は多数あるようです。

林の中を下の方を見ると、かなりの高低差があるようです。

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調べてみると、18メートルほどあるということです。

水音が聞こえてきます。

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↑下に着くと、思っていた以上に大きな池がありました。

水音の元を辿って見に行ってみます。

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2019年10月20日 (日)

瑞穂町で不老川の源流はどこにあるのか流れを遡って探してみる

不老川は、主に埼玉県内を入間市、所沢市、狭山市を通り、川越市で新河岸川に合流する河川です。

埼玉県道179号所沢青梅線の入間市宮寺の上流浄化施設のある辺りが、正式には上流端になります。

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しかし、いつものパターンですが、ここからさらに上流にも川の流れがあります。

そもそも上流端に浄化施設が必要なわけありません。

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↑東京都瑞穂町の上流方向を見ていますが、写真では混乱を招くことに矢印があり埼玉県と書かれています。

これは道路が東京都と埼玉県の境界となっており、ここから手前側の道路を埼玉県が管理する補修境界を示したものです。

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↑奥に見えていたのは、東京都瑞穂町の元狭山雨水調整池です。

都内の水で埼玉県に水害の迷惑をかけないようにということでしょう。

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↑南へ上流を目指して進むと不老川の流れはこの少し先、国道16号線の瑞穂第三小入口交差点すぐ近くで暗渠となってしまいます。

しかし、さらに南に行くと、学校通りから南方に、いかにも下に水路がありそうな道があります。

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すこを南に進むと、高根通りのところから再び水路は姿を現します。

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これはGoogle マップでも描かれており、少し先で西へと向きを変えます。

wikiによると狭山池の伏流水が水源と書かれていましたが、実際に流れを辿ってみると、こちらの流れが本命ではないでしょうか。

先を急ぎます。

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2019年8月26日 (月)

霞川の水源に係るもう一つの説は平将門の後裔を名乗る三田氏が創建した天寧寺

前回は、青梅市の霞川の上流端から西へ鉄道公園や永山公園方向に向かいました。

風の子太陽の子広場内の池やその奥にある山々の谷戸が、霞川の水源となっているようでした。

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↑しかし、調べてみると、この「霞川上流端」との標識のある交通公園入口交差点から、川の水源は北の方角にあるという説もあるようです。

つまり、都道28号青梅飯能線成木街道の北の方向になりますから、霞川はここで直角に曲がっていることになります。

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↑北に向かい進んでいくと、道路下にあり見られなかった河の流れが、根ケ布交差点で都道から分かれる天寧寺坂通り沿いにありました。

さらに進むと、その天寧寺の総門の横を参道に沿って流れてくる水流があります。

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元々この地には平将門創建と伝えられる真言宗高峯寺があったといいます。

現在ここにある高峰山天寧寺は、領主でありすぐ近くの勝沼城主であった三田氏が文亀年間(1501〜1504年)に創建した寺院です。

この天寧寺の奥に霞川の水源の「霞池」があるというのです。

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↑総門から山道を進むと、山門は左にありますから、この川を渡ることとなります。

鐘楼にある大英元年(1521)に三田政定が寄進した銅鐘には、三田氏が平将門の後裔と記されています。

山門は楼門形式の立派なものです。

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江戸時代の宝暦10年(1760)のものです。

天寧寺境域は東京都史跡に指定されているといいますから、水源の池だけでなく、寺院内の建築物にも期待が膨らみます。

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2019年8月18日 (日)

青梅市にある霞川の上流端からさらに源流を探しに行く

東京都青梅市から埼玉県入間市を通り、入間川に合流する霞川があります。

青梅市東青梅駅近くで都道28号青梅飯能線成木街道が南北方向に通っています。

その鉄道公園入口交差点にある柿沢橋の所が霞川の上流端と表示されています。

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しかし、他の川と同様に東京都の河川管理上での上流端なだけであって、実際にはここが水源ではありません。

道路を挟んで反対側に少し西へ行くと、すぐに流れを見つけることができます。

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永山公園通りという道で、鉄道公園へ向かう道ともなっています。

この道路の左側つまり南側は斜面となっています。

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↑やがて、永山公園通りはその斜面を上って行くので、下の川に沿った道をいきます。

上流に向けて西へしばらく進むと、風の子太陽の子広場入口という看板のところで、南西からの流れが合流しています。

↓左奥からの流れと右奥からの流れがあるということです。

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まず、右奥つまり北東に向かいますと、すぐに道路は行き止まりとなります。

青梅市のよる野生動物に注意という表示があります。

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絵にはシカ、イノシシ、ヘビ、ハチが描かれています。

ちょっと怖がりながら少し進みます。

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2019年7月28日 (日)

富士見市の武蔵野台地の端に突き出た氷川神社とそこにある湧水

国道254号線バイパス沿いに沿っては、ららぽーと富士見、またすぐ隣には市役所もあります。

この辺りは、武蔵野台地が舌状台地となって突き出た部分との間の高低差を見ることが出来ます。

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↑鶴瀬駅のある南西方向に向けては、道路も登り坂となっており、高さの差は10メートルほどになっています。

奥に見える木々の生い茂ったところは、氷川神社の鎮守の杜となっています。

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道路を挟んで、諏訪神社とこの氷川神社は向かい合っています。

どちらも、古代の住居址が数多くあるところに建立された神社です。

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↑狛犬は溶岩の上にいて迫力があります。

獅子山というそうです。

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↑拝殿にはネコが昼寝していましたが、割とこれは日常的な風景だそうです。

創建は不明ですが、江戸時代の正徳元年(1711)に社殿が再建されたという棟札が現存しています。

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↑参道の途中には、下に向けて降りて行く階段があり、「雲居の瀧」と書かれています。

本当に滝があるのでしょうか。

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2019年7月14日 (日)

崖の上にあり豊富な湧水となぜか神社もある日野市立中央図書館

JR中央線の豊田駅近くにある日野市立中央図書館のすぐ裏は木々があり林となっています。

そして、そこは崖となっています。

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図書館建物の裏に行けるようになっており、そこには八幡神社があります。

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その図書館の木々の生い茂った裏庭のようなところから南側は、崖になっています。

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日野市には数多くの湧水がありますが、ここもその一つがあります。

「中央図書館下湧水」といい、毎秒17リットルの水が湧き出ているそうです。

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この左からも既に水が流れて来ていますが、すぐ先のコンクリートと地面の隙間から流れて来ています。

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崖の林にしみ込んだ水が大量にあるのでしょう。

図書館下湧水は、東京都環境局による東京の名湧水57選の一つに入っています。

この南側から図書館に向かうには、鳥居をくぐって行くという不思議な風景となっています。

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2019年6月30日 (日)

越生町にある新日本観光地百選の越辺川の黒山三滝と予想外の森林の所有者

東京都からそう遠くない白鳥飛来地ということで、埼玉県川島町の越辺川に5ヶ月ほど前の冬には白鳥を見に行ったところです。

越辺川と書いて「おっぺがわ」と読む川の源流の一つであり、滝もあるという黒山川に行きました。

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↑梅林で有名な越生町にあり、滝に行くための駐車場横を流れている川でも既に源流感があります。

3つの滝があり、黒山三滝とされています。

車で来たのですが、駐車車両も多く予想以上に観光客がいました。

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↑坂道を10分近く歩いたでしょうか、左に天狗滝への入口があります。

周辺の地層が美しいです。

滑らないように注意しながら登って行くと、すぐに到着です。

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↑落差13.6メートルという天狗滝(てんぐだき)です。

周囲の石は珍しい赤色チャートだそうです。

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↑元の道に戻り、残り二つの滝を目指しますが、昔ながらの土産物店があります。

写真左側が川の流れ、右側が店を見ながらの道になっています。

この手前にも、川魚を焼いている店やカフェなどもありました。

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↑そして、いよいよ「黒山三滝」と書かれた看板があります。

なんと、黒山三滝は1950年(昭和25年)に毎日新聞社主催による「新日本観光地百選」という十種類の分類でベスト10を決める際に、瀑布(滝)の部で第9位に選ばれているという人気者でした。

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2019年6月16日 (日)

豊田駅やイオンモールの近くにあって大量の湧水がある黒川清流公園とカルガモ親子

イオンモール多摩平の森のすぐ近くには、まさに森があります。

その森のある多摩平第6公園は崖の上にあり、南東方向に向けて下の方が見渡せます。

ここは黒川段丘崖となっています。

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高い所と低い所では10メートル近くの高低差があります。

この周辺の敷地は公園や東豊田緑地保全地域として、崖の緑が残されています。

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↑それらを巡る黒川段丘崖散策コースの案内板もあります。

ここには豊富な湧水があるといいますから見に行ってみます。

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↑坂を下りると、まさにジャージャーという音を立てて水が斜面から水路に流れ込んでいます。

この斜面には立ち入りできなくなっています。

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崖の斜面の部分が開発されずに保存されているため、至るところから水が湧くようです。

少し上流側の清水谷公園には池があり、子育て中のカルガモの親子がいます。

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↑左側にヒナ鳥が5羽ほど円形に固まっています。

みんながやさしく見守っているため、人がすぐ近くにいても平気でいます。

美談ではありますが、危機管理上はちょっと不安が残ります。

下流側は黒川清流公園となっています。

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