多摩野という名の付いた神社とそれがある小平市天神町の地名の由来
地域の呼び名として武蔵野という名称は以前からありました。
そうした「〇〇野」という名称は市町村合併に伴い、あきる野やふじみ野など野のつく自治体名が近年では多く見受けられます。
↑そうした中ではよくありそうで、実はあまり聞かない「多摩野」という名の神社があります。
新小金井街道と青梅街道の交差点の近くで小平市天神町にあります。
↑境内は広くなく、社殿もこちらになります。
創建は不詳ですが、江戸時代の享保年間のようです。
この多摩野神社社殿のすぐ後ろには鐘楼があります。
というよりは延命寺の境内の南西一部が多摩野神社となっているという感じです。
延命寺は享保18年(1733)に武蔵国多磨郡中藤村から引寺されてきたといいます。
多摩野神社はその10年ほど前からあったといいますが、新編武蔵風土記稿では稲荷社とされており、多摩野という名がついた由来はわかりません。
↑延命寺山門の左にある庚申塔は嘉永3年(1850)に造立されたもので、小平市内にある中では珍しい形であり市有形民俗文化財です。
この延命寺本堂への参道には橋があり、水路が流れていました。
↑西から東の奥の方に向かって流れているようです。
小平市内にはいくつかの用水路があるようなので少し見てみます。