安積発祥の地といえる安積国造神社で進みゆく紅葉を見る
安積というと安積疏水が有名で、場所的には郡山の辺りかな位しか分かっていませんでした。
郡山に行ったので、郡山駅周辺を歩いていると、西に向かい5分程度のところに「安積国造神社」がありました。
国造といえば、「くにのみやつこ」と読むのを習ったことを思い出しました。
はるか昔、3代成務天皇5年(135年)のことですが、比止禰命(ひとねのみこと)が、初代安積国造に任ぜられて安積国を建国したといいます。
そして、神社を創建して、和久産巣日神と天湯津彦命禰命を祀り、比止禰命の死後には比止禰命が合祀され国造神社となったそうです。
安積国の開祖が祀られているということです。
ここは郡山総鎮守、安積発祥之宮である安積国造神社となります。
三の鳥居の先には「安積発祥」という碑と石もありました。
歴史的にはその後にも、坂上田村麻呂の東征の際には宇佐八幡大神が祀られました。
また、東北遠征時の源頼義が戦勝祈願し、義家は神領を寄進したとあります。
拝殿はすぐ先にあります。
立派な歴史を感じられる拝殿ですが、1810年(文化7年)に再建されたものです。
郡山市内では数少ない江戸時代の現存する建築物となります。
↑正面以上に斜めから見ると、一層美しさが際立ちます。
安積というのは、郡山市と合併した旧安積郡の範囲だけでなく、古くはほぼ郡山盆地全体という広い範囲の国名だったそうです。
大化の改新後は陸奥国の一部となりました。
↑この神社の境内はさほど広くはありませんが、様々な建築物があります。
やはり、本殿が気になるところです。