百尋ノ滝の読み方は千尋の滝とは違うようだが美しさは同じかもしれない
奥多摩に「百尋ノ滝」があると聞いて、行ってみたいと思いながら、当然に「ヒャクジン」と読んでいました。
獅子は千尋の滝から我が子を落とすという時、「センジン」だから当然そう読むとしか考えもしませんでした。

↑奥多摩駅からバスで13分、川乗橋バス停の目の前がその百尋ノ滝への入り口です。
ローマ字表記を見ると、「ヒャクヒロ」ノタキとなっています。
ジンではなくヒロと読むのです。
川苔山登山口でもあり、林道川乗線に入るゲートが設置されています。

道は川苔谷に沿った木々の中で、標高412メートルでもあり、この日も暑い日ではあるものの然程感じられませんでした。
↑ゲート付近を振り返ってみたものですが、渓流からは少し高いところを林道は通っているものの水音が聞こえて気持ちよく歩けます。

↑しばらく進んで竜王橋で川苔谷を渡るところは久しぶりの日なたで、やはり暑さを感じます。
周囲の岩壁も見事で、砂岩泥岩互層のようです。

↑林道を登ってくると細倉橋のところで標高は660メートルほどになり、ここで林道とは別れて山道に入ります。
ここにはベンチがあり休憩できます。

↑案内図によると、ここまで45分で百尋ノ滝までは見かけの距離は短そうですが同じく45分です。
山道は水の流れのすぐ近くを何回も渡りながら登っていきます。

至るところに小さな滝があり、苔生した岩や岩壁など景色は目移りするほどに移り変わっていきます。
最後に急坂があるとは聞いていましたが、予想以上のものでした。

↑写真ではわかりづらいですが、登るのも大変だし帰りにどう下るのかも考えてしまう急斜面です。
土ではなく岩なので、つかまりながら登っていきます。
川苔山登山道との分岐を過ぎるとすぐ百尋ノ滝到着です。

落差40メートルでやはり水音にも水しぶきにも迫力があります。
一尋とは長さ1,818メートルだといいますから百尋は約180メートル。
千尋も百尋も大きな数字の例えですから、どうこう言うつもりはありません。

そういえば、映画「千と千尋の神隠し」ではチヒロですから、センジンもヒャクヒロもありと言えます。
標高は830メートルほどまで来ていますし水の近くでもあるため、しばらく滝壺近くで休憩していたら寒くなってきました。
行きと同じルートで帰りましたが、登り目線では見えなかった渓谷の美しさを下りでは感じることができました。

川乗橋バス停まで戻り、事前にわかっていたことですが奥多摩駅行きバスは当分来そうもありません。
↑一つ先の白妙橋まで行ってみました。
川乗谷が合流した後の日原川に架かる吊り橋で車は通れません。

↑日原川も少し幅は広くなったものの渓谷は美しく、上方には鉄橋が見えます。
奥多摩工業曳鉄線の橋梁で石灰石運搬のためのトロッコ軌道です。
ワイヤーで無人のトロッコを動かしているようですが、この日は休日で止まっています。

↑白妙橋のを渡ったすぐ先にはトンネルがあります。
奥の集落へと続いている道のようで、とりあえずトンネルは潜ってみましたが、その先も山道が続いていたので引き返してバスを待つこととしました。
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