都県境を流れる境川のわかりやすい源流と都県境の草戸山頂からの眺め
草戸山という山は残念ながら知らなかったのですが、境川といえば東京都と神奈川県境を流れる河川として知っていました。
町田市にその源流があるとは聞いていましたので、久しぶりに川の源流を見たいと思いました。

大地沢青少年センターの奥にあったかと記憶していましたが、町田市による指定管理制度の導入により「Nature Factory 東京町田」という名になっていました。

既に狭い境川沿いに屋外炊事場やテントサイトを通り過ぎ進むと、境川源流入口があり「境川源流域」であることの案内板があります。
まだ、大地沢青少年センター名です。

この沢から流れ出す水が源流水とあります。
ここから先は急な斜面を登ることとなります。

書かれているように境川は片瀬西浜までの52キロの二級河川です。
あの江の島の近くで見る川が境川の河口なのです。
もう9年も前に見に来た本沢ダムが境川水系のダムという位置付けでありながら、実際にはダム水は津久井湖からのものでした。

↑この上の尾根のところが草戸山のはずですから、この先急な斜面を登ることになります。
「境川源流」と書かれています。

川の源流としては、ポタポタと水滴が落ちているところを見られれば一番いいのでしょうが、登山装備が必要となる山奥にでも行かないと見られないでしょう。
都内で身近に来られて、こうした斜面に降った雨から川が流れ出すといえば、子供にも分かりやすいでしょう。

↑急な坂を登って尾根道まで来れば、草戸山頂上はすぐです。
草戸山は町田市の最西端に位置し、八王子市、相模原市の3市の境界線上にあります。

↑頂上には神社がありました。
高尾山方面、城山湖方面、町田市大戸方面のどちらからでも登ることができ、晴れた休日とはいえ多くの人がいました。

標高は364メートルあり、町田市ホームページによると地元では高さに因んで「1年山」と呼ばれているそうです。
また、松見平展望台があって東屋などあるとも書かれていますが、それは撤去されて無くなっていました。

↑ただし北東に向けての見晴らしは良く、八王子駅近くの超高層ビルなどが見えます。
ここからは北へ草戸峠に向かいます。

草戸峠は高尾の方への道との分岐点ということです。
↑明確な標識がなく、誰かが手書きで書き加えていました。
高尾の山並みを一望できるということです。

草戸山と草戸峠の間の坂道では転んでいる方がいました。
連れの方がいたようなのですれ違い、しばらく後、消防車のサイレンが聞こえたので山火事かと思っていましたが、麓に山岳救助隊の車が4台来ていました。
低山とはいえ特に下山では注意が必要と、自戒を込めて気をつけようと思いました。

「峠の丘」からは都庁やスカイツリーがよく見えるということでしたが、このように全く見えません。
↑左には矢印付きの案内板にも書いてありますから、場所も方向も合っているはずです。

↑峠の丘から直接下山するルートもあったようで、ネイチャーファクトリー東京町田に到着です。
行きに通った時はここにも登り口があることに気づきませんでした。
標高は200メートルくらいですから差が160メートル程度とはいえ、転ばずに戻って来られて感謝です。
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