ゴルフ場だらけで分園ばかりの小山田緑地の都市計画決定の不思議な区分
都立公園の小山田緑地に行ってみました。
平成2年(1990)に開園した4.4ヘクタールのところです。
多摩ニュータウンの小田急多摩線唐木田駅や尾根幹線道路の南方になります。

↑(小山田緑地パンフレットより)
多摩市か八王子市かと思っていましたが、町田市になります。
南東にある駐車場の方から入ると、まず小山田の谷となっています。

ここにはいくつかの池があり木道も整備されています。
南西に向け球場や運動広場などを過ぎ、坂を上っていくとみはらし広場があります。

関東の富士見百景の一つにもなっており、西に向けて眺望が開けています。
縦長の敷地の公園なので、北の方に向かいますが、坂道の横には竹林があります。

様々な景色の見られる公園で、敷地全体のこの南にあるところは本園となっています。
サービスセンター前の一般道の向こうが梅木窪分園となっています。

↑案内図によれば、この民家すぐ脇の斜めに上がっていく狭いところが入り口のようです。
半信半疑ながら坂道を進んでいくと間違ってはいなかったようです。

↑うさぎ谷を跨ぐ吊り橋が架かっています。
ちょっとお袈裟な橋かとも思いますが、山と谷の雰囲気を身近に感じられるいい工夫かもしれません。
東端に行けそうなので歩いていくと、間違ってゴルフ場に入ってしまったかと引き返すというところもありました。

↑一旦登ったところを下っていくとアサザ池とベンチなどもあり、少し上から見渡せる休憩スペースもありました。
分園だらけだしなんか違和感を感じる公園なので改めて調べてみました。
都市計画公園緑地として決定されている面積は14.7ヘクタールにもなり、3割程度しか開園できていません。

↑(小山田緑地マネジメントプラン(東京都建設局HP)より)
最初の地図と見比べるとわかるように、未開園の大部分はゴルフ場になっています。
次に、梅木窪分園から西にある大久保分園に行くのには登り坂の一般道を進みます。

↑道を間違ったかなと思ってしまいますが、ゴルフ場の間を通り抜けます。
ここは東京国際ゴルフ倶楽部といい、シャトレーゼグループです。
洋菓子などで有名なシャトレーゼです。

↑坂を登り切ると大久保分園入り口です。
やはりアップダウンがあり、下っていくとトンボ池があります。
木道も整備されています。

さらに北の唐木田駅方面には山中分園もあるようですが、今回は立ち寄りませんでした。
この丘のあるところは白山神社があります。

南西には大泉寺もありますが、こちらは公園計画地に入っています。
ゴルフ場と寺院は入っていて、神社は入っていないという不思議な区分です。
しかし、さらに都市公園法まで調べてみると、設置できる運動施設としてゴルフ場は入っていますから将来も立ち退いて公園になるわけではないようです。
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