多摩市の最高地点は天王森公園、多摩市の最高地点は本当に見晴らし広場?
多摩川南側の多摩市、稲城市は多摩丘陵を開発したベッドタウンです。
各所にアップダウンがあり、私の好きな地形景観の一つです。

そんな多摩市の最高地点は天王森公園だということで行ってみました。
↑市東部の多摩大学近くの高台にあり、八坂神社があります。
大きな樹木が目立ちます。

多摩市指定天然記念物になっているスダジイで高さ17メートル、根回り4.6メートルと書かれています。
樹齢の表記は特に見当たりませんでしたが、石段の上からも大きさがわかります。

牛頭天王を祀った八坂神社を勧請したことから天王の森と言われているようです。
明治天皇御野立所と書かれた石柱が社殿隣に立っています。
木々があって現在はあまり眺望は良くありません。

↑天王森公園には一等三角点があり、標高161.7メートルとして多摩市最高地点という案内板もあります。
公園といっても狭く、遊具もブランコが一つあるくらいです。
境内高台下の北側には天王の森由来碑がありました。

鳥居前の南北方向の尾根道には都道137号上麻生連光寺線が通っており、この周囲は高くなっていていくつかの鉄塔が立地しています。
↑看板も地図表記も特にないのですが、古い地図ではKDDI西東京中継所とされていますから、現在はauの施設と思われます。

↑西に向けては急な階段となっており、かなりの高低差があります。
ここでも標高159メートルほどありますから、下に広がる住宅街の聖ヶ丘との差は50メートルあります。

↑先程の道路を逆に南に500メートルほど行くと、見晴らし広場があります。
ここには長い滑り台がありました。
東側に見晴らすことができ、北東には低層住宅地の向こうに若葉台パークヒルズの高層住宅がいくつも並んでいます。

↓南東側の京王相模原線の若葉台駅方向もよく見えます。
若葉台は稲城市のはずと調べてみると、多摩市の東端を越え、この見晴らし広場は稲城市でした。
それでは、先ほどいた多摩市最高地点とここではどちらか高いのでしょうか。

稲城市ホームページでは市の最高地点は162メートルとされていますが、場所が書かれていません。
国土地理院地図を見てみても、米軍多摩サービス補助施設内がはっきりしたことは言えませんが、等高線からするとここ以外に候補地が特に見当たりません。
ならば、なぜ多摩市のように表示されていないのかは不思議です。
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