飯能、越生、毛呂山境界を通りユガテ、国指定重要文化財の福徳寺阿弥陀堂へ
標高566メートルの越上山から下り、再び顔振峠からユガテ方面へのルートを東へ向かいます。
所々で境界杭を見かけます。

多少のアップダウンはあるものの歩きやすい山道です。
道路を横断すると急な登り坂があり登っていくと北と南への分岐があります。
ここにはなぜか境界杭が3本あります。

これまで飯能市と越生町との境界の飯能市側を主に進んできましたが、ここは毛呂山町も含めた三市町の境界のようです。
そもそもは境界杭は点を示すものだから一つあればいいはずですが、それぞれの市町からの委託先がそれぞれ打ち込んだのでしょう。

ここからは飯能市と毛呂山町との境界上にルートがあるようで、所々に2本の境界杭が並んで打ち込まれていました。
↑木々の中で景色が単調でしたが、20分ほどでようやく西に向けて遠くが見られました。

↑さらに進んでいくと周囲に木々がなく視界の広がるところに出ました。
高い山でもあれば、森林限界を越えたということでしょうがそんなはずはありません。
不思議だったのですが、コンクリート基礎らしきものから察すると、高圧線鉄塔を撤去した跡でしょう。

さらに下り坂がメインの針葉樹の中の尾根道を1時間近く歩いていくと、ようやくユガテです。
↑そろそろ疲れてウンザリしてきたところ、まず蝋梅の花が迎えてくれました。
住民の方には申し訳ないことに、民家のすぐ横を通り抜ける道を通ります。

ユガテとカタカナなので何かと思いますが集落の名前で、漢字を当てはめると湯ヶ手とか湯ヶ天のようです。
途中いつのまにか通り過ぎたエビカ坂もそうでしたが、この辺りは不思議な地名があります。

ベンチやトイレもあり一休みしますが、暗くなってきたので先を急ぐ必要があります。
集落があるということで駅ももう近いかと安心していましたが、再び急な下り山道です。実はユガテはまだ標高290メートルありました。

↑ようやく道路に出ると西川林業地の案内板がありました。
道沿いには住宅やいくつかの製材店もあり、虎秀(コシュウ)川に沿って東吾野駅を目指します。

↑17時近く暗くなってきましたが、立ち寄りたかった福徳寺があります。
↓阿弥陀堂の創建年は不詳ですが建築様式から鎌倉時代末期のものとされ、藤原期の流れを踏襲した関東では珍数少ない和洋建築です。

国指定重要文化財となっています。
屋根はかつては茅葺きでした。
ここからは東吾野駅もすぐです。
駅ではようやく標高も132メートルまで下りてきました。
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