五常の滝から物見山、高指山、日和田山への長い歴史を感じるハイキングコース(前篇)
西武池袋線沿線には飯能から先にはいくつかのハイキングコースがあります。
西武鉄道ホームページにも載っていますし、何冊かの本でも紹介されている有名な?コースに武蔵横手駅から行ってみました。

↑東飯能駅から先は景色が一変して山の中となり、この駅はいい意味で周りに何もないところです。
国道からすぐに、杉林に覆われ傍には小川の流れる道に入っていきますが舗装はされています。

↑歩いて30分ほどで五常の滝の入り口です。
民間というか一般財団の運営となっており、200円の入場料が必要です。
五常という僧がこの滝で修行したことから名付けられたそうです。

↑五常の滝は落差12メートルになります。
幟にあったように、五常とは仁義礼智信です。
八犬伝では仁義礼智忠信孝悌でしたが、そのうちの五つとなります。

孔子が仁、孟子が仁義礼智、董仲舒が信を説きました。
↑域内には孔子、孟子や熊沢蕃山、中江藤樹などの儒学者の廟がいくつもありました。
ここを出て左に山道を行くのがハイキングコースですが、入り口を見落として別ルートで次の目的地に行くことになってしまいました

↑北向地蔵といい、江戸時代の天明6年(1786)に栃木市の岩船地蔵の分身を譲り受け向き合うよう建てたもので、そのため北を向いているのだそうです。
ここはいくつかのコースの結節点となっているようで、多くの人と行き交いました。
標高は380メートルですから武蔵横手駅の113、5メートルからは、いつのまにか結構登ってきています。

↑尾根沿いの山道を30分ほど歩くと物見山に到着です。
ほぼ同じ375.3メートルということでベンチもありますが、眺望は開けていません。
草刈りをされている方に話しを聞きましたら、以前は見えていたのが木々の成長で見えなくなったとのことでした。
伐採してもらうよう市にも要望しているが山林所有者の了解が得られていないようです。

さらに少し下ると、駒高という集落がありトイレや売店があります。
↑ここからこれといった何かが見えるわけではないですが、木々の中から出るとこうした景色は素晴らしく感じられます。

↑次に高指山の山頂332メートルです。
この場所に似つかわしくない廃墟となった鉄筋コンクリート造の建物があり何かと思いましたが、NTT無線中継所跡地だそうです。
芝生の広場が2ヶ所ありますが以前はアンテナ塔があったところのようです。

↑ここでは南に向けて飯能市街地が見渡せます。
以前は東京新潟間の無線中継するためのアンテナが見晴らしがいいからこそ電波も届きやすく、ここにあったのでしょうが、回線が光ファイバーで結ばれて不要になってしまったというのも時代の流れを感じます。
この先、さらに日和田山に向かいます。
.
.
.
« 多摩川沿いの浅間岳の浅間神社とどこにあるのか満地峠 | トップページ | 五常の滝から物見山、高指山、日和田山への長い歴史を感じるハイキングコース(後篇) »
「51埼玉県」カテゴリの記事
- 大滝白滝不動滝の三滝と白雉創建という高山不動尊の大イチョウ(2025.10.26)
- 東松山の市民の森の山道になぜか並走する舗装道と見晴らし台(2025.10.12)
- ハイキングのまち越生の100メートル毎に登っていく大高取山(2025.09.21)
- 博物館らしくはない里山さいたま緑と森の博物館(2025.07.06)
- 唐沢川堰堤と旧上州道経由での入間川への合流付近まで(2025.06.15)
「ぷち登山」カテゴリの記事
- 大滝白滝不動滝の三滝と白雉創建という高山不動尊の大イチョウ(2025.10.26)
- 草戸山から城山湖に向かえず榎窪山は全く眺望なし(2025.10.19)
- 金比羅山の立派な天狗岩と金比羅公園と山との行先標識板での混乱(2025.09.28)
- ハイキングのまち越生の100メートル毎に登っていく大高取山(2025.09.21)
- ネーミングが上手かったロックガーデンと七代の滝と綾広の滝めぐり(2025.08.31)
« 多摩川沿いの浅間岳の浅間神社とどこにあるのか満地峠 | トップページ | 五常の滝から物見山、高指山、日和田山への長い歴史を感じるハイキングコース(後篇) »

コメント