読めないけど延喜式にも載る大麻止乃豆乃天神社のある大丸
その城跡のある公園には、はるか下の方に向かう長い階段があり、[「大丸神社近道」と書いてあるのは知っていたのですが、行くと再びここを上って来なければと考えて、行ってはいませんでした。
最近は、自分の体のことも考え、なるべく登り坂や階段には積極的に挑戦するようにしています。
今回はここもあえて下ってみました。
といっても、標高84メートルから42メートルほどのところに行っただけです。
↑大丸神社というのかと思いましたが、鳥居には「大麻止乃豆乃天神社」とあります。
数多くののぼり旗にも書かれていますが、なんと読むのでしょう。
よく見ると参道右にひらがなで大きく、「おおまとのつのてんじんじゃ」と書いてありました。
鳥居から先の石段も進むと社殿があり、63メートルほどのところで、大丸城のあった丘の中腹に位置します。
大麻止乃豆乃天神社の創建年代は不詳ですが、平安時代の延長5年(927)に作成された延喜式神名帳に記載されているといいます。
これまでもいくつか見てきた、多摩郡八座のうちの一社、大麻止乃豆乃天神社の論社とされています。
ただし、武蔵御嶽神社も論社とされており、そちらの方が有力ともいわれています。
大丸の方は江戸時代には、丸宮社・丸宮明神と称していました。
「おおまとのつ」とは「大きく丸い平地にある船着き場」という意味ではないかと考えられています。
↑こちらも、前回見られなかった大丸城跡の案内板があるはずということで探してみると、神社鳥居よりかなり西側の、稲城市立中央図書館にも近いくらいの住宅街の中にありました。
大丸という地名も「大きく丸い平地」だといいますが、大丸には多摩川の舟運の港がありました。
↑階段の上り下りをあえてしようとの勢いで、図書館裏側から城山公園の坂登りにも行くこととしました。
ここの頂上は、南側のファインタワー側からは行ったことのあるところですが、このルートは初めてです。
階段の手前で標高は75メートルほどです。
↑しばらく行くとさらに角度は急になります。
階段状にはなっていますから登ることには問題ないですが、下る時は危ないので横には掴まるための鎖がついているほどです。
↑城山といっても山ではないので頂上の看板はありませんが、三等三角点はあります。
135.5メートルです。
坂を登り始めた地点から180メートルほどの距離で、高低差は60メートルですからかなりの急斜面ではあります。
せっかく高いところなのに残念なのは、眺望が良くないことです。
↑北の多摩川方面に向けてわずかに木々の隙間から遠くが見えるだけです。
西側は以前も見たように、在日米軍敷地で「WARNING」なので入れないし見られません。
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