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2024年7月

2024年7月28日 (日)

入間市の豊泉寺にある庭園とそれを造った茶藤翁

入間市の加治丘陵の東南端あたりに豊泉寺があります。

曹洞宗の寺院で、創建は戦国時代の天文元年(1533)と伝えられます。

開基は小田原北条氏の家臣で金子領主の豊泉左近将監です。

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松龍山豊泉寺といい、境内裏一帯が樹齢数百年の古松で龍のような形をしているため、その名を松龍山と唱え、寺名を豊泉寺と称したと伝えられています。

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ここには庭園があるということで来てみました。

本堂の裏側に造られた禅宗式庭園で、明治時代に地元根岸の庭師水村藤四郎によって造られたものです。

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水村藤四郎は当初から庭師であったわけではないようです。

父の茶業を継ぎ、茶の製法研究と品質向上に努め、根通り茶独特の「ちらしより」いう技術を開発しました。

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後年造園業に転じ、東京に出て多くの造園に携わり、帰郷後も作庭にあたったということです。

茶業と造園業という別々の道で実績を残すという見習いたい人です。

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2024年7月21日 (日)

かなりいい街だけど、さらに上を目指す60万都市の川口市

東京から東北方面に電車で向かうと、赤羽駅を越えると荒川を渡り、埼玉県に入り川口市となります。

川口駅はJR京浜東北線しか停まらない駅だとはいえ、隣りの赤羽で乗り換えれば池袋もすぐの便利なところです。

そんな川口駅東口目の前には川口市中央図書館があります。

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キュポ・ラという商業施設と公共施設の入ったビルの5階と6階が図書館となっています。

夜8時まで開館してますし、座席も結構ありましたから、川口駅利用者にとっては会社帰りなどに気軽に利用できて羨ましいものです。

図書館内は撮影禁止でしたが、入り口手前はガラス張りで外を眺望できます。

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この北は、キュポ・ラ広場とバス乗り場のある駅前広場があり、ペデストリアンデッキで駅と周囲のビルが結ばれています。

↑右に川口キャスティ、左は旧川口そごうの建物です。

キュポ・ラ、キャスティ、そごうは3つとも市街地再開発事業により建設されたものです。

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↑駅西口も見渡せますが、同様に市街地再開発事業により整備されています。

大正9年(1920)から川口駅前にあった国の公害資源研究所が筑波研究学園都市に移転することから、まず昭和58年(1983)に川口駅周辺市街地整備構想が策定されました。

そこで、駅東口は商業・業務ゾーン、西口は公共公益文化ゾーンとされました。

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↑西口駅前には川口総合文化センター・リリアと駅前広場が、川口市により整備されました。

このリリアは、平成2年の開館から既に30年以上経っているため、令和6年3月より大規模改修のため閉館されています。

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2024年7月14日 (日)

白丸ダムでの東京都交通局の電気事業と売電先、東京発電の氷川発電所

前回見た鳩ノ巣渓谷を眺めながら多摩川を上流に向かって、右岸である右側を歩いていきました。

ここは「大多摩ウォーキングトレイル」として古里駅から奥多摩駅まで整備されており、随所に矢印表示板があって道もわかりやすくなっています。

川面の近くから急坂を登り、また少し坂道を下ると白丸ダムがあります。

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かなり前に車で立ち寄ったことがあり、いつだったか確かめてみたらもう9年前のことになります

せっかく久しぶりに来たので、対岸の左岸側に渡ってみました。

ここは白丸調整池ダムという高さ30メートル、長さ61メートルの東京都交通局のダムです。

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「エコっと白丸」という再生可能エネルギーPR館が新たにできていました。

今回改めて調べ直してみると、白丸ダムは多摩川第三発電所への水を貯めるダムですが、ここに白丸発電所もあります。

(↓東京都交通局HP)

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河川機能維持と観光のために平成12年(2000)までは行われていた放流水の有効活用のために建設されたのが白丸発電所です。

周辺の環境に配慮して地下に設置されていますから、あまり発電所に気付きません。

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↑ダムの上から下流側を覗きこむと、左の放水口があり水が出ています。

その奥に見える階段状のものは、魚が上流に戻るための長い長い魚道です。

9年前にはらせん階段を下り、中まで見学しましたが、お魚さんも大変なことです。

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↑展望台から景色ですが、最初の写真で右上に写っているところで、ここからはダムの全体像がよく見渡せます。

そしてこの展望台の真下の地下に白丸発電所があるということで、発電の最大出力は1100キロワットです。

ダム沿いには上流に向かいダムの管理用としての道があり、大多摩ウォーキングトレイル遊歩道として開放されています。

しばらく前(令和6年3月)までは工事のため閉鎖されていたといいますから、通行できて良かったです。

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2024年7月 7日 (日)

鳩ノ巣渓谷とその名の由来と双竜の滝、水神の滝

多摩川上流部に鳩ノ巣渓谷があります。

JR青梅線に乗っていくと、青梅駅から先は電車の運行本数も少なくなり、編成も短くなりますが、多摩川沿いの南側車窓の景色は素晴らしく、山や川そして様々な橋を見て楽しめます。

鳩ノ巣駅で下車すると、すぐ前には雲仙橋が架かっています。

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通行車両は車幅2.2メートル、重量2トンに制限された、大きくはない橋ですが、両端には鳥居のようなゲートのような高い構造物があります。

何かと考えましたが、おそらく以前はここは吊り橋であったものが老朽化等により改修工事され、そのワイヤーの支柱が残されたものでであろうかと思われます。

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多摩川左岸側を川へ下っていくと、双竜の滝という案内板があり滝音が聞こえてきます。

駅のすぐ近くにありながら意外と大きな滝で、落差18メートルほどあります。

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滝口のあるとんがり岩で二分された流れが、浸食された溝で一本になる形から名付けられたと言いますが、2本というかは微妙な感じです。

↑滝のすぐ上部には青梅線と並行している国道411号の橋があり、自然と人工物の不自然な調和が見られます。

かつてはこの滝や鳩ノ巣渓谷は観光地として栄えていたようで、廃業された旅館らしき建物の間を縫うように下っていくと、水神の滝があります。

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こちらは高低差はあまりありませんが、水量があるので滝音は迫力があります。

多摩川のすぐ横で鳩ノ巣渓谷が見えていますが、この滝の前にはそそり立った岩山のようになっています。

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鳩ノ巣渓谷の説明板があり、鳩ノ巣という名の由来も書かれていました。

江戸時代の明暦3年(1657)に起きた「明暦の大火」による江戸の街の復興のため、奥多摩の木材が多数伐採され、多摩川により江戸まで運ばれました。

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ここには上流から一本流しで来る丸太の貯木場があり、そのための人夫が寝泊まりする飯場小屋が建てられました。

そして、飯場に祀られた水神社の森に二羽の鳩が巣作りしたといいます。

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