坂戸の偉人である大川平三郎とロシアから移設されてきた頌徳碑
圏央道坂戸インターから降りると、「大川平三郎翁生誕の地」という大きな看板が目に付きます。
日本の製紙王・郷土の偉人とも書かれた坂戸市によるものです。

前から気にはなっていたので、失礼ながら大川平三郎という人のことをよく知りません。周辺を見てまわりました。
郷土の偉人を訪ねてという地図が、坂戸市教育委員会による案内板があります。

ここには、大川平三郎翁記念公園があります。
公園は7番となっており、大川道場のあったところで、平三郎の生家でもあったところです。
剣術家大川平兵衛英勝の孫として川越藩三芳野村(現在の坂戸市横沼)で生誕しました。

叔父である渋沢栄一を頼って上京し、明治5年(1872)抄紙会社(現在の王子製紙)に入社しました。
毎日早朝から出社して製紙技術を学び、日本人初の製紙技師になり多くの会社経営に携わり、日本の製紙王と呼ばれるほどになったということです。

↑公園内に頌徳碑があり、昭和9年(1934)に恵須取町民によって恵須取神社に建立されていたものが移設されたものです。
恵須取はエストルという岬が長く伸びているところを意味するアイヌ語だといいますが、北海道ではありません。
現在は、ロシアのサハリン州となっている旧樺太にあった町です。

そこから平成になってから移設されたものだと知ると、この何もない公園も価値あるところだと思えてきます。
公園の横には大川家墓所があり、ここにも頌徳碑があります。

↑こちらは大川平兵衛英勝を慕った門人らによるものです。
邸内に道場を開き、多くの門弟を育てたということです。
碑の篆額は前福井藩主の松平春嶽の筆によるものです。

↑地図の4番の勝光寺は大川家代々の菩提寺です。
大川平三郎翁胸像があり、ここにも頌徳碑があります。

やはり、郷土の偉人と言われるような人物だったようです。
さらに、ゆかりの地を見てみました。
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