道路で寸断されたのではなさそうな、金色の仏像のたくさんある滝不動尊は24時間の無人施設もある
国道299号の飯能から秩父に行く道は山坂道であるため、所々で短絡できるバイパス化が進められています。
飯能市と日高市の境界辺りもその一つで、2017年に新路線ができたため、気付くと通らなくなっていたところに滝不動があります。

滝不動前交差点にある清珠院千手山瀧不動尊です。
↑右側の狭いところに本堂があり左には庭園があります。
日高市台にあるため台滝不動尊とも言われています。

↑やはり、滝をまず見ようかと庭園の方に行ってみましたが、そこには数多くの仏像があります。
黄金色に輝く釈迦如来像が目に入りますし、七福神像もあります。

↑橋の向こうには十一面観世音菩薩像もありました。
ここは道路に分断されてしまったように感じられますが、この道は旧道の方ですからそうでもない気がします。
橋を渡る手前から下方に滝があり、不動明王像があります。

台滝不動尊は日高市ホームページによると「江戸時代末期に台山大沢堀を作り、円福寺庭の不動様を移して祀り、1900年(明治33年)に現所在地に移設」とありました。
高麗駅の方の巾着田の近くに清珠院千手山円福寺がありますから、その別院のようです。

↑道路に近い対岸側から見た方が滝の流れの全体が見渡せます。
特に大きな滝ではありませんが、やはり滝を見るのはいいものです。
滝の上流側には池があり庭園風になっています。

↑上の方を通っているのが国道299号で、御守御札お授け所と書かれた建物は24時間営業の無人施設です。
御朱印や線香などもここで受けることになります。
現金だけでなくPayPayにも対応しています。

↑道路沿いで敷地もありませんから、本堂はその隣に建っています。
こちら国道から庭園側を見ると、金色に輝く仏像が上段と中段に見えます。

再び先程いた滝に近いところから見上げてみると、中段にあるのは大日如来像です。
登って行く道があり目の前まで行くこともできます。

さらに上段への道もあります。
こちらはさらに高い位置にあり下にはベンチがあります。

大仏様のようで座像ですが、やはり大日如来像のようです。
ここから振り返ると全体を見渡すことができます。

明治時代に移設されたということでしたが、それが道路開通よりも前か後かはわかりません。
国道299号は長野県から群馬県、そして埼玉県で秩父を通り飯能、入間市へと至る道ですから狭いとはいえ古くからあったことでしょう。
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