川越市にあるむさし野という地名とそこにある奥只見幹線からの南川越変電所
川越市の関越自動車道と国道16号の交差する南東辺りにあるスーパーベルクは、川越むさし野店という名です。
なんでここに「むさし野」店なんだろうと思いましたが、ここの地名が「むさし野」だということでした。

確かに吉祥寺のある武蔵野市があることから中央線沿線のイメージがありますが、概念はもっと広いものです。
しかし調べたら、川越市のこの地名の歴史は新しく、平成20年(2008)に川越市内の新宿、今福、大仙波、大塚新田、南大塚の一部からできた地名でした。
近くのバスの停留所名はどうかと見てみると、「四都野台南」となっています。

しかし、一つ左隣りのバス停はやはり「武蔵野小学校」です。
この後ろにある電力関係らしき設備は、かなり大規模なものでした。
ちなみに、四都野台はむさし野の北にある地名で、予想外にヨツヤダイと読むそうです。

↑この写真を撮ったバス通りの北側にある公園が、「よつや公園」と書かれており、なんでここに四谷なのかとこちらも不思議だったのですが、四都野だと戻ってから知りました。
大規模電力施設は、電源開発の南川越変電所で、東京電力のものではありませんでした。
↑左上に見える北からくる高圧電線で、ここへ電力供給されているようです。

↑鉄塔を見ると、手前が「只見幹線456」、奥は「只見幹線455」と表示されています。
二本ありますが、奥只見からずっと長く二系統でここまで引かれているのではないようです。
只見幹線という名称にも聞き覚えがあるので思い出してみると、10年も前に東村山市で501の鉄塔を見ていました。

↑先程の南西とは反対に南東から見ると、北から455鉄塔を通り変電所に繋がっています。
456の北には電線はなく、西の方に向けて電線があります。
番号からしても、456はおそらくこの変電所から先に電力供給して、それが東村山にも繋がっていくのでしょう。

変電所を全体が見られるところはないかと西側から回ってみましたが、電源開発の社宅敷地があり、かなり大回りしなくてはいけません。
↑ようやく南側に着きましたが、むしろ道路が少し低くなっており変電所は石段の上にありました。
ここから南へ別の高圧線も引かれているようです。

↑戻って、ベルク南側の空き地には木々が伐採されたらしい切り株があり、以前は林などだったところが開発されていくのでしょう。
むさし野の地名の話ですが、武蔵国の林野のあったこの辺りの過去の村の名前であったのかを調べてみました。
この辺りは、明治22年(1889)の町村制施行により、江戸時代からの今福村や中福村の「福」、上松原村や下松原村の「原」を組み合わせ「福原村」となって、昭和30年(1955)にはそれが川越市に編入されました。

むさし野という名称は、過去の歴史ともは関係なく名付けられたのでしょう。
↑買い物で立ち寄ったベルク川越むさし野店の屋上から、南川越変電所と南西の方角を見てみます。
電気はこうして、この施設やここからの数多くの高圧鉄塔により電力が送られているのだということを改めて感じます。
.
.
.
« 道路で寸断されたのではなさそうな、金色の仏像のたくさんある滝不動尊は24時間の無人施設もある | トップページ | あすまと読む西遊馬氷川神社の秋と馬宮という地名の中心地 »
「51埼玉県」カテゴリの記事
- 8年ぶりに入間航空祭2025を2キロ離れて見てみるとどうか(2025.11.09)
- 大滝白滝不動滝の三滝と白雉創建という高山不動尊の大イチョウ(2025.10.26)
- 東松山の市民の森の山道になぜか並走する舗装道と見晴らし台(2025.10.12)
- ハイキングのまち越生の100メートル毎に登っていく大高取山(2025.09.21)
- 博物館らしくはない里山さいたま緑と森の博物館(2025.07.06)
« 道路で寸断されたのではなさそうな、金色の仏像のたくさんある滝不動尊は24時間の無人施設もある | トップページ | あすまと読む西遊馬氷川神社の秋と馬宮という地名の中心地 »

コメント