完成した特別緊急事業であった不老川の富士見橋架け替え工事
早稲田大学所沢キャンパス付近の三ヶ島農協前交差点から北に向けて、入間市藤沢方面に行く浅間山通りがあります。
しばらく前から、その途中で橋の架け替え工事が行われていました。

↑隣りに仮設橋が架けられて迂回するようになっていたのが、元の位置の橋が渡れるようになっていました。
老朽化による架け替えかと思っていましたが違うようです。

不老川緊急治水対策としての架け替え工事です。
平成28年の台風9号による豪雨では、狭山市と入間市で甚大な浸水被害がありました。

↑不老川下流方向を見ていますが、普段は水害が起きるような川とは思えません。
埼玉県で、平成29年度から令和4年度の6年間で行う不老川浸水対策特別緊急事業の一つが、この富士見橋の拡幅のための架け替えです。

↑上流方向はしっかりした護岸が造られていました。
入間市で3時間に200ミリ超という降雨を記録したといいますから、この橋がボトルネックにならないようにする必要があったのでしょう。

↑さらに、ここでは右岸側に流入する水路があるようです。
ここだけ暗渠になっていますが、すぐ上流は地上を流れている谷川です。
新しく完成した橋の下も、当然に護岸が造られています。

ところで、富士見橋という名称の橋はよくありますが、ここから富士山は本当に見えるのでしょうか。
上流の南西方向の写真をよく見ると、富士山が写っているようです。

かつてはよく見えたのでしょうし、今でも雲がなければもっとハッキリ見えるのかもしれません。
最近完成したとはいえ令和4年度までの特別緊急事業なのに、まだ工事していますが理由あったようです。

入間市ホームページによると、当初令和5年3月末日までに完成する予定でしたが、橋桁の製作が他の工事の受注と重なったことで遅れ、橋の完成が見込めなくなったとのことです。

新しい橋が通行できるようになり工事もほぼ完了したかに見えますが、考えてみれば仮設橋の取り壊しなどもしなければいけません。
事業としてはこの橋梁架け替えの他にも、上流で調節池整備なども行われています。
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