吾野にある日本武尊も流星もやって来たという借宿神社と大きな岩上の弁財天
西武池袋線の終点は西武秩父駅と思っている人は多いでしょう。
西武秩父線があることを知っている人は飯能駅と思うでしょうか。
しかし、実は吾野駅です。

↑そんな吾野駅近くに借宿神社があります。 吾野村は合併しており、飯能市長沢になります。
国道299号下り吾野トンネルを出てすぐ目の前です。

借宿という珍しい名前ですが、江戸時代の新編武蔵風土記稿によると、創建伝説では日本武尊が東国平定の際にここを一夜の宿としたことからこれを祀って社を建立し、「借宿」と名付けたといいます。

また、江戸時代末期の安政2年の『高山案内記』では、流星が入間野の臥龍山へ飛んで行く途中、東山麓の長沢宮、つまり当社に休んだところから、ここを借宿明神と呼ぶという流星伝説があります。
↑この神社は狛犬が有名だということですが、特徴が特にはなさそうに感じられます。

↑しかし、正面ではなく社殿右の方にある狛犬は確かにユニークです。
まず、社殿に近い左側の狛犬です。

ユニークというか可愛いというか面白いというか、見ていてもこちらも笑顔になってしまいます。
次に右側の狛犬です。

ここは吾野から越生、毛呂山方面に抜ける顔振峠への道の入り口になります。
鳥居越しに振り返ると山並みが見られ、左が顔振峠、鳥居の奥の方が国道の吾野トンネルで飯能市街の方です。
右側には高麗川が流れています。

高麗川沿いには古くからの街道沿いの吾野宿がありました。
上流に吾野駅方面に少し戻る途中、川の中の岩上のには弁財天があります。

行ってみようかと思いましたが、特に入り口もなく上がっては行けなくなっています。
それにしても大きな岩の上にあります。

大雨により流されてきたのでしょうか、それとも水流で周りが削られたのでしょうか。
いずれにしても、水の力はすごいものです。
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