徳川家の初代旗本土屋氏十代の墓がある長久寺と宮寺西交差点改良工事
国道16号沿いの入間市宮寺に長久寺があります。
江戸時代にこの地の領主であった土屋氏の菩提寺として開かれたものです。

初代の土屋利常は徳川家の初代旗本に登用され、中野村(現入間市宮寺)の187石を始め570石の領地を拝領したといいます。
二代三代により、ここ長久寺が菩提寺とされました。
菩提樹があり、入間市指定天然記念物となっています。

高さ17.5メートルで市内で最も大きいものです。
樹齢は300年といわれています。 菩提樹の木の下で釈迦が悟りを開いたということから寺院に多く植えられているといいます。

長久寺は、奥多摩新四国八十八ヶ所霊場 第六十二番札所となっています。
入間市は奥多摩になるのかと調べてみましたが、どうやら青梅市などの東京都西部、所沢市、飯能市などの埼玉県西南部が範囲になっているようです。

今の奥多摩町からイメージする区域とは違うようです。
↑中央の座像は真言宗開祖である空海・弘法大師のようで、この八十八箇所札所にはそれぞれあり霊場となっています。
そして、この長久寺には土屋氏十代の墓石があります。

左から六代利穀、十代利薄、二代利次、七代利置、付墓石-家来、九代利懐、初代利常、八代利族、三代利勝、四代利意、五代利起のものだと書かれています。
見ての通り、左から数えて3番目、5番目、7番目、9番目の墓石が比較的小さくなっているのがなぜなのか、ちょっと疑問に感じました。

誰の墓石か順に確認してみると、二代、そして家来、初代、三代のものということになります。
となれば、四代以降の後半になっていくに従って、時代背景もあってか墓石が大型していったのだと納得できました。

↑近くの国道16号の宮寺(西)交差点からは、北向きに仏子駅方面へのイチョウ通りが通っています。
見ての通り幅の広い都市計画道路と思われる道です。
国道16号の南側にある長久寺の近くからは、下の写真の右斜めに一方通行の細い道を行ったすぐ先が宮寺(西)交差点になります。

この道をまっすぐ直進した先のマクドナルド横の道は、国道16号では左折しかできません。
逆に仏子駅方面のいちょう通りからこちらに戻る車は、交差点を右折してすぐ左折と、クランク状に進んでこなければならない不便で変則的な交差点になっています。
しかし、今日改めて通ってみると、この交差点を改良工事すると思われる用地が確保されているようです。
いちょう通り側から先程立っていたところを振り返って見てみると、一方通行路出口の左側に道路導入する空間があります。

これも都市計画道路だろうと思い、入間市役所の「いるまっぷ」という公開型地理情報システムを調べてみました。
ところが、都市計画地図には道路の計画線はありませんでした。
どこにその道が繋がるのかと期待したので残念ではありましたが、この交差点が改良されて通りやすくなるのはいいことです。
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