立派な山城らしいのになんちゃって城跡の稲城市の城山公園

城山公園は各地にありますが、いずれも築城者などは不明であっても何らかの城跡であることが一般的です。

そのつもりで、稲城市向陽台にある城山公園に行ってみました。

多摩川から近くですが多摩丘陵にあり、城山公園前交差点の標高は７８メートルです。

↑歩道橋につながるデッキから山城らしい登り坂があります。

しばらく登るとファインタワーがあります。

展望台になっているのですが閉まっており、５月から１０月の日曜祝日の午後しか開いていないようです。

景色に期待して登ってきたのでちょっと残念です。

雪深い山中ではないのだから、夏のみとか季節は関係ない気がしますが。

↑表示板によると高さ２４メートル、地盤面の高さ１１１メートルとありますから、ここに真っ直ぐ上がってくる階段から南方にはいい眺めです。

下の水の広場は８３メートルとありましたから、この階段から登ってくるのはきつそうです。

タワーの下の「五の丸」と書かれた石柱が気になりますが、こちらには何の説明板もありません。

↑このタワーの裏側には北方に向けて、さらに山坂道を登っていけます。

道は途中二つの分かれているので、まず左側に行きました。

左側も雑木林ですがフェンスがあり入っては行けません。

石標があるので見てみると、陸軍用地境界標です。

そして横田基地などで見かけたWARNINGの表示板です。

やはりここも在日米軍基地と書かれており、多摩サービス補助施設なのです。

日本陸軍多摩火工敞がGHQに接収されたものです。

↑この辺りは北に向けた高所になり、多摩川や中央道の方が見渡せます。

先程のもう一方の道から繋がっていそうな道があるので、少し逆向きに登ります。

割とすぐにピークで、ここには三角点がありました。

大丸の三等三角点で標高１３５．３メートルです。

近くには東に向かい急斜面を下っていく階段があります。

それを降りてなだらかになった坂道から振り返ると、やはりいい山城です。

↑ここには「八の丸」という石柱があります。

他にもいくつもありましたが、調べてみても大丸城はここではないということで、由来等は見つかりません。

どうやらここは城跡ではなく「なんちゃって城跡」なのですが、一の丸から十の丸までの石柱を立てているようです。

平屋建ですが大きな建物があり、それに沿ってさらに下ります。

↑これは稲城市立中央図書館で、この道路側の標高は５３．５メートルです。

８０メートルもの高さの立派な山城もどきですが、市立城山公園となっています。

公園北側にも登り坂があったので行ってみました。

↑またしても「WARNING」看板行き止まりで、このフェンスに沿っても通り道はありませんでした。

沖縄県ばかりでなく、東京都にも何箇所か米軍基地用地はあるのです。

ところで、城跡でもないのに城跡のふりを市立公園でやっていいのでしょうか。

まあ、そんな遊び心もあっていいのでしょう。

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