古市場のヒイラギと新河岸川の旧流路沿いの氷川神社と南古谷神社
前回見たような巨樹巨木はないかと、川越市指定天然記念物の一覧を探してみました。
古市場のヒイラギという木があるので見にいってみました。
国道254号川越富士見バイパス沿いにありました。

道路から奥まったちょっと分かりづらいところにあります。
また、想定している大きな木ではないことも見付けづらくしています。

ヒイラギは、高さは約8メートル、枝の広がりは東西にも南北にも12メートルにもなっていると川越市による案内板には書かれています。
しかし、一部枯れてしまったのか、少し様子が違うようです。

樹齢は200年を超えるということですから、やむを得ないのでしょうが残念です。
それにしても、バイパスは当然通ってない江戸時代で大きな街道沿いでもないここに何故と思いました。

↑すぐ近くに新河岸川の旧流路がありました。
江戸時代には川越から江戸への水運で新河岸川は栄えたといいます。
以前に古市場河岸跡を見ましたが、地図を見るとそのすぐ上流から旧河川は大きく蛇行してこちらの方を流れていたようです。

↑バイパスから見て、林となっているところ、先程のヒイラギのすぐ前に神社があります。
二つの鳥居が並んでいますが、手前は古市場氷川神社になります。

創建年代は不詳ですが、すぐ裏手が新河岸川で、大水の際に獅子頭が流れ着いたので社を建てて祀ったといいます。
五穀守護の威力があり、水害や干害から村人を救ったということで、江戸時代は獅子明神社といいました。

↑鳥居に隠れてしまいましたが、狛犬は川越市で最も大きいそうで、獅子に見えなくもありません。
ここは獅子宮氷川神社とも言われているようです。
大きなヒマラヤスギも魅力です。

↓すぐ右に並んで南古谷神社があります。
昭和25年(1950)に当時の南古谷村長らにより、出身戦没者の霊を慰めるため創建されたといいます。

だからでしょうか、大きな忠魂碑が立っています。
南古谷地区のほぼ中央に当たるこの氷川神社境内に、大宮氷川神社から譲り受けた社殿を建てたそうです。

社殿について戻ってから知ったので、アップでは見ていません。
南古谷地区の中央についても、現在では川越線の南古谷駅周辺を想像してしまいますが、地区の中央ということです。
因みに、鉄道が開通したのはいつか調べてみたら、昭和15年(1940)のことでした。
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