川越市の白鬚神社にある樹齢550年以上の下小坂の大ケヤキ
川越市の北端の辺りで入間川は越辺川と合流しています。
その越辺川はすぐ上流で小畔川と合流しています。
こうした状況ですから、この周辺は水害を受けることがあり、令和元年の台風でも被害が発生してしまっています。

↑こうした合流直前の越辺川の北側である川越市下小坂に、ひときわ大きな木が見えました。
白鬚神社と埼玉県知事だった土屋義彦氏により書かれた標柱があり、この白鬚神社のご神木です。

下小坂の大ケヤキといわれ、川越市指定天然記念物となっています。
↑案内板はこの木のことが説明されているのですが、白くなっており文字がほとんど読めなくなっています。

↑2本のケヤキがあり、社殿に向かって右側が赤欅といわれ、幹周り600センチで高さ33メートルです。
左側は青欅といわれ、幹周り595センチで高さ26メートルです。

昭和47年(1972)に天然記念物の指定を受けた時、樹齢500余年と推定されたということです。
2本の根は一体化しそうなほどに成長しており、ほとんど参道を塞いでしまっています。

指定がもう50年前のことですから、樹齢550余年ということになります。
少なくとも室町時代である1470年にはこの木はあったということになります。
通り抜けて振り返ってみます。

↑やはり巨樹巨木であることが実感できます。
京都のことだとはいえ、1467年に応仁の乱が起きた頃の樹木なのです。

↑白鬚神社はというと創建年代等はわかりませんが、江戸時代には下小坂村の鎮守だったということです。
案内板も神社の由来等に関するものはありませんでした。

ケヤキから想定すれば大分古くからあったはずですが、木と神社との前後関係がわかりません。
越辺川の土手から見て、高い木があるところがこの白鬚神社です。

河川改修が行われたからこそ、こんな立派な土手があるのであって、そもそも越辺川の流路だって違っていたことでしょう。
すぐ近くに、低い位置で川に架かる橋がありました。

大雨の際は沈下橋となるであろう木橋です。
風情があっていいものですが、自動車も通れるようです。
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