住宅街のすぐ先にできた擁壁の向こうの調整池と人口0人だった若松町土地区画整理事業
所沢市こぶし町にあるこぶし団地を北側に抜けたところに真新しい擁壁ができていました。
何かと思い、南東側から見てみると結構大きなコンクリート構造物です。

地面が北に向けて高くなっていきますから、見てみると調整池のようです。
さらに進むと中が見渡せますが、ちょっとした開発に伴う調整池にしては大き過ぎます。

こぶし団地はかなり前の1960年代に造られたものですから、そのためとは思えません。
調べてみると、土地区画整理事業によるもののようです。

若松町土地区画整理事業が令和2年3月から行われています。
面積は8.7ヘクタールの組合施行で、旧逆線引地区だといいます。
ブックスタマ、セブンイレブンや若松ゴルフセンターの南側になりますが、既に宅地化されたところは区域外となったためか、全面的な区画整理のイメージとは異なる図面です。

↑中を見ると大きさがわかりますが、5746.9平方メートルの広さの調整池です。
区画整理面積の6.6パーセントにもなります。
旧逆線引地区とは、市街化区域であったところを一旦市街化調整区域に編入し、その後土地区画整理事業等が確実になった時点で再び市街化区域に戻すところです。

↑北東端から西を見ていますが、調整池の周りは造成されて宅地化が進められようとしています。
市街化区域でしたが宅地化が進まない土地が多く存在し、道路・公園等が整備されないままミニ開発等による市街地環境悪化の恐れのあるとされて逆線引きされました。

↑北西端から見ると、南と東は以前から開発されて住宅地となっているところです。
こちら側の住宅の景色、この調整池、反対側の空地の景色のコントラストが不思議な印象のところです。

↑調整池の南西端に看板がありましたが、雨水流出抑制施設であり容量が11053立方メートルであるというようなことが書かれているだけでした。
ここから見ると、目の前の平らなスペースが何だろうと思わせます。

↑西側から東を見ると、先程のところから下の面にスロープとなっているのがわかります。
右側はこぶし町でかなり古くから住宅団地となったところです。
奥は比較的新しい住宅のようですが、こちらは若松町のようです。

↑この調整池から西を見てみると、宅地化のため造成されたり奥の方では住宅が建築されています。
事業計画書の土地現況によると、87.5パーセントが農地で、地区内の人口は0人でした。

↑区間整理地区内を見て回りましたが、至るところで住宅地の造成や建築工事が進められています。
若松町のこの地区も大きく生まれ変わるようです。
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