加治丘陵の端にある東光寺の鐘楼と小谷田氷川神社
加治丘陵は奥武蔵の山地と関東平野の境にあり、山地から突き出た岬のような形状をしています。
北に流れる入間川と南に流れる霞川が先で合流するので、こんな形なのでしょう。

↑(入間市ホームページより)
緑地として保全されているところもありますが、既に斜面部分が住宅などで開発されているところもあります。
高台に東金子公園があります。

↑やたらと石碑が多くあるところで、左には二基、右にも一基見えます。
忠魂碑などで、さらに中にもいくつかあり、それぞれ明治から昭和時代のもののようです。

↑霊園越しになりますが、高台にあるため南に向けて遠くが見渡せます。
この墓地のある寺院に行ってみると、逆向きに鐘楼は高いところにあり石垣も見事です。

江戸時代の延宝2年(1674)小谷田村の領主であった旗本五味豊旨の家臣らが献納した梵鐘だということです。
しかし、その梵鐘は本殿前の方にあるようでした。

入間市指定有形文化財になっています。
東光寺は元禄15年(1702)に現在地に移転再建されたと伝えられています。
この木はこのときに植えたといわれる入間氏指定天然記念物です。

多羅葉(タラヨウ)というモチノ木科の常緑高木です。
多羅葉の葉の裏にとがったもので字を書くと字が現れて消えず、郵便はがきの「葉書」はこれが語源だということです。

↑すぐ近くには小谷田氷川神社があります。
社殿によると文治4年(1188)大宮氷川神社より分社したとされています。

本殿は入間市指定有形文化財になっていますが、外からは見えません。
棟札から寛永21年(1644)に建てられ、明和5年(1768)に再建したといいます。

↑左横から見ると、想像以上に奥行きの広い立派な社殿です。
社殿右奥には鳥居があり末社があります。

開発されたニュータウンよりずっと前から地形的には険しいこの地区に人々は暮らしていたということがわかります。
小谷田はこの辺りの高台の南には霞川が流れ、さらに国道16号と圏央道の入間インターチェンジもある様々な顔を持つところです。
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