弁天橋という名栗川の吊り橋とその先にある無量寺
埼玉県道70号飯能下名栗線に沿った名栗川ではどこも素晴らしい景色が見られます。
飯能市小瀬戸には、この辺りでは珍しい吊り橋が架かっています。

吊り橋とはいいながら、ちょっと想定外の赤い鉄骨の吊り橋でした。
名前は弁天橋といいます。

床は木製となっています。
正式には川は入間川なのでしょうが、上流部は名栗川と呼ばれています。
渡ると少し揺れますが、鉄製かと思うと安心できます。

↑まず下流方面を見てみます。
昭和44年(1969)に架けられたといいます。
続いて上流方面を向いてみます。

右側に橋脚の跡というか台のようなものがあります。
左にも大きな岩の向こうに同様の工作物が見られます。
かつての橋のものなのでしょう。

↑対岸から振り返ってみます。
こちらからの方が太陽光の関係からか、景色がきれいに見えます。
橋の全体像も見てみます。

狭い登り坂になっており、全景は見えづらいです。
渡ると飯能市小岩井になります。
そして、坂を登ると、道を挟んで無量寺があります。

無量寺の創建年代等は不詳ながら、慶安2年(1649)には薬師堂として5石の御朱印状を受領したといいますから、江戸時代初期にはあったようです。
また、天正8年(1580)賢知法印が再興したとの記録もあります。

↑弁天橋の名前の由来となる弁天様はここにあるようです。
宝暦年間(1751〜64)に木村検校が中心となり江ノ島弁財天にあやかるように祀られたものです。

ちょっと予想外に新しい無量寺本堂の中のようで、見ることは出来ませんでした。
↑境内にあった大日如来の石仏には延享3年(1746)と彫られていました。
時代を調べると、八代徳川吉宗から家重将軍に代わった頃のものになります。
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