西東京市民会館の解体現場とサウンディング調査後のちょっと予想外だった跡地利用先
西東京市民会館は、田無駅北口のシチズン時計本社の向かい側にありました。
耐震性に課題があり老朽化も著しく安全性に問題があるため、平成31年3月末には閉館されていました。

↑閉鎖されたままになっていたのでどうするのかと思っていたら、南西から見るとようやく解体工事が行われていました。
中が見えない現場も多い中、休日で解体休止とはいえ中の様子が見えます。
南東からも見てみました。

西東京市は、跡地について文化施設機能の整備などを条件に民間事業者に土地を貸し付けるなどにより、官民連携事業による跡地活用の検討をし、「市民会館跡地活用基本方針」を作成しました。

作成にあたっては、平成30年8月から12月にサウンディング調査を実施したといいます。
ただ、サウンディング調査とはあまり聞かない言葉ですので調べてみました。

情報収集のため民間事業者から事業内容や事業スキーム等に関し市場性の有無やアイデア、新たな提案等の把握を行うことです。
また、広く対外的に情報提供することにより、事業への民間事業者の参入意欲の向上を期待するといいます。
↓これは10年前の平成24年に西東京市民会館がまだ開館中の頃行った時の写真です。

サウンディング調査では、決定ではないとして示したスキームは、市が30年間、建物建設や原状回復期間を加え計33年間の事業用定期借地権を設定し、事業者が施設を設計・整備して、公共施設部分は市が賃借し、運営するというものでした。
民間事業者の意見が集められ市のホームページに載っています。
上の写真とほぼ同じ場所である現在の北西側は、防音壁などで解体現場の中は見えなくなっていました。

その後、令和2年10月から11月にも新型コロナウイルスに伴う社会情勢の変化等を踏まえ、改めてサウンディング調査を実施しました。
そして、当初想定と同一条件で公募型プロポーザルによる事業者選定が令和3年8月から行われて、4年2月に結果が決まり公表されました。

最優秀提案者は戸田中央医科グループで、事業提案概要として上下の図が西東京市ホームページに掲載されています。
事業内容は健診センター、透析センター、クリニック、健康支援スタジオ、カフェ&健康レストラン、公共施設等です。
建物は地上4階建てといいます。
人それぞれにより期待していたもの、想定していたものは違うとは思いますが、私個人的にはかなり想定外の結果でした。

市ホームページの事業提案の概要に書かれているものによると、多目的室とギャラリーは公共施設のようです。
ただ、「公共施設部分と民間施設部分は「たなしホール(仮称)」で繋がり、その相乗効果により西東京市の新しい活動の拠点となります」と書かれている部分がどういうことなのかはわかりませんでした。
西東京市にとっては月額約150万円が地代収入となり、公共施設分の賃料月額約150万円を支出しても、実質的には持ち出しがほぼゼロとなるようことですから良かったということなのでしょうか。
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