若い狭山ヶ丘という若狭に3ヶ所も集中している所沢市民の森にある江戸時代初期の地蔵堂
先日見てまわった狭山丘陵を始めとして所沢市にはいくつかの緑地保全する制度があります。
その一つとして市民の森があり、令和2年に指定されたものまで入れて市内5ヶ所となっています。

↑若狭四丁目にある「若狭山の神市民の森」は、面積11923平方メートルで昭和60年に開設されました。
案内板には土地所有者の理解、協力により平成4年に設置公開と書かれていました。
土地所有者は妙善院ということなのですが、周辺にないので調べてみたら三ヶ島にある寺院でした。

↑木の周囲が立ち入り禁止となっているところがあり倒木の危険があるのかと思ったら、スズメバチに注意ということでした。
森の中に名称にもなっている山の神があります。
山守神とされる祠があり、みちびらきの神「猿田彦大神」が祭られているといいます。

若狭は以前は三ヶ島村の地域内だったということですから、ここが妙善院の敷地であることは別に不自然ではないようです。
今では狭山ヶ丘駅に近い住宅地であり三ヶ島は遠いイメージですが、そもそも若狭という名も若い狭山ヶ丘という意味だといいます。

↑400メートルほど離れた若狭一丁目には「若狭地蔵市民の森」があります。
9435平方メートルの広さで平成4年に開設されました。

↑こちらにも名前の通り地蔵堂があります。
こちらについては調べてみたら、国会図書館ホームページにレファレンス事例があり、江戸時代初期の延宝4年(1676)のものだということです。
寺院内でもないのに予想外に長い歴史があり驚かされます。

↑森の中にポツンとある地蔵堂ですが、350年も前のものだと知って夕陽を受けた風景もより美しく感じます。
さらにすぐ近くの200メートルほどのところにも市民の森ができたということでした。
これで5ヶ所目の市民の森になりますが、ここ若狭地区内に3ヶ所も集中してあることになります。

↑令和2年7月に指定された「若狭二丁目市民の森」で、面積13317平方メートルになります。
西側から入ろうかと思ったのですが、「樹林地の植栽管理をしています」ということで工事中でこちらからは入れません。

↑東側も同じで、令和4年2月15日までのようです。
所沢市ホームページにも「今後、約2年をかけ、林床改善や不用樹木の伐採等を実施し、皆さまに親しまれる市民の森となるよう整備してまいります」とされていました。

私が勝手に指定されたらすぐに入れると勘違いしただけで、市は樹木をしっかりと整備管理してくれるようです。
所沢市内に残された貴重な緑を守り育てるとともに、市民の皆さんの憩いの場として利用していただくため、市民の森を設置しているということです。

↑先程の森の先は行き止まりと書かれていましたが踏切の音がするので行ってみると、西武池袋線の新所沢車両基地の奥にある踏切でした。
ちなみに、その道路から車では確かに通り抜けられません。
踏切にある道路のほうは通ったことのあるところでしたが、この辺りにこうした市民の森があるとは知りませんでした。
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