メガソーラー所沢は浄水場の隣にありながらも廃棄物最終処理場の敷地の上
COP26があって、再生可能エネルギーの話題がまた最近多くなってきました。
狭山湖堰堤の北東に道を渡ってすぐのところに、比較的大規模な太陽光発電施設があります。

敷地面積33000平方メートルのところで、太陽光パネル設置面積が17300平方メートルあります。
「メガソーラー所沢」という所沢市の施設で「とことこソーラー北野」という名もついているようです。
ここは所沢市の一般廃棄物最終処分場の敷地です。

平成元年4月から17年3月まで20万4000立法メートルの埋立をしてきました。
その後の所沢市の最終処分廃棄物の行方はというと、現在は埼玉県環境整備センターという県営処分場や山形県米沢市、群馬県草津町にある民間処分場に埋め立てています。

今後については、平成11年から市内86箇所の候補地抽出し、26年に市最東部に決定して、ようやく計画が動き出したようです。
ここには太陽電池パネル245ワットのものが4298枚もあります。
ここにはこうした説明が書かれた案内板やトイレなどがあります。

発電出力は1.05メガワットで、約260世帯の一般家庭で使用する電気量に相当するといいます。

杉の木に換算すると、35700本が1年間で吸収するCO2に相当するといいます。
遠くを見渡せるこの景色を見ていると、ここが一般廃棄物の最終処分場だったとは思えません。
そのことを考えるとちょっと予想外なことに、この隣には所沢市西部浄水場があります。

すぐ近くに狭山湖としての山口貯水池がありますが、あれは東京都水道局の貯水池ですからその水とは関係ないはずです。
調べてみると、荒川から取水した埼玉県大久保浄水場からの水が送られてきているようです。
別に何がいうわけではないのですが、廃棄物処分場と浄水場が隣り合わせということに違和感というか、不思議な感じがしました。

↑さらに近くを見てまわると藤森稲荷神社がありました。
この地の字は長者峰といい、大字の北野の中では一番高い所だったそうです。

神社は、五戸での村の始まりとともに土地の神を祀ったもので、稲荷様としては文政7年(1824)に伏見の稲荷神社から分霊されたといいます。
本殿は昭和4年(1929)に昭和天皇御大典を記念して再建されたものです。

神社の藤森という名は地名でもないし由来が不思議でしたが、境内に大きな藤が二本あることによるそうです。
昭和50年(1975)に整備された藤棚があり、樹齢は百数十年だといいます。
左は行き止まりとの表示がありますが、この辺りはいいところなので引き続き見てまわります。
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