坂上田村麻呂も来たという物見山からの眺望とピースミュージアムにある塔
埼玉県東松山市の鳩山町との境界に物見山があります。
標高135メートルで岩殿丘陵(比企南丘陵)の最東端でありながらも、ここが一番高いということもあり、標高の割には見晴らしがいいようです。
周辺は物見山公園となっています。

↑ふるさと歩道を行くと、目指す物見山と右には笛吹峠に続くようです。
山梨県の富士川上流の笛吹川を頭に浮かべたため、随分と広域的な歩道なのだなあと感心してしまいました。
調べると、鳩山町と嵐山町の境界にある峠ということですぐ近くのことでした。

↑物見山に向けてはいくつものルートはあるようですが、階段を進むと木々に囲まれた「希望への坂道」風となっています。

↑割とあっさり広場に着きましたが、北の方角を見ると確かにいい景色です。
坂上田村麻呂が東征の際、この山に登り四囲を眺めたことから物見山といいます。
その時、北方の雪解沢にひそむ悪竜を退治したともいいます。

↑東屋もある広場のある頂上からは北東の方向もよく見渡せますが、木々が多く生えているため四方は見られません。
右端にチラッと見える塔のような建物が気になります。

↑もう一ヶ所高台があるようなので登ってみましたが、やはり東屋はあるもののこちらからは全く景色は見ることは出来ませんでした。
先程の塔の近くに行ってみることにしました。

↑これは平成5年にオープンした「埼玉ピースミュージアム」の施設のようです。
「埼玉県平和資料館」という名が正式名称なのでしょうか。
高台の地形のためでしょうが、ぐるっと廻ったのですが要塞のように囲まれた施設で塔の写真も撮りづらい構造でした。

↑入り口は高台にあり、入場して中も見ましたが展示の撮影には手続きも必要そうだったので写真はありません。
目的の展望塔の高さは40メートルあります。
展望室の高さは147.5メートルで、当然に物見山山頂よりも高いところです。

↑山頂では木々に遮られ見ることに出来なかった南方の景色が見られます。
東京都心も見えています。
平安時代初期に坂上田村麻呂が見たという四方をここからなら見ることができます。
下りて再び物見山公園内を回ることとしました。

↑丘陵地を利用しての公園だからやむを得ないのですが、園路が真っ直ぐにはなっていないのでなかなか思うところに辿り着けません。
この山は、俗に九十九峰四十八谷と称されており、丘陵は波涛のように起伏しているといいますがその通りです。

↑谷となった地形のところに川が流れています。
川といっても水路ですが、流れに先に向かい歩いてみました。
案内図には描かれていませんでしたが、大きな池がありました。

天然の地形にある谷とはいえ、コンクリート構造物の人工的な池ですから開発に伴う調整池のようでした。
ここは誰もいないはずなのに、なぜか遠くないところから子どもの声が聞こえるなと不思議に思っていたのですが、この隣は「埼玉県こども動物自然公園」の西の端となる位置だったからのようでした。
.
.
.
« お台場と思われている青海で閉館になっている大江戸温泉物語と変わっていく青海埠頭 | トップページ | 坂東三十三箇所の十番の岩殿観音と岩壁と上から見える参道の美しさ »
「51埼玉県」カテゴリの記事
- 大滝白滝不動滝の三滝と白雉創建という高山不動尊の大イチョウ(2025.10.26)
- 東松山の市民の森の山道になぜか並走する舗装道と見晴らし台(2025.10.12)
- ハイキングのまち越生の100メートル毎に登っていく大高取山(2025.09.21)
- 博物館らしくはない里山さいたま緑と森の博物館(2025.07.06)
- 唐沢川堰堤と旧上州道経由での入間川への合流付近まで(2025.06.15)
« お台場と思われている青海で閉館になっている大江戸温泉物語と変わっていく青海埠頭 | トップページ | 坂東三十三箇所の十番の岩殿観音と岩壁と上から見える参道の美しさ »

コメント