東久留米市八幡町の由来となっている八幡神社は新田義興が勧請か前沢御殿とともに造営か
八幡町という地名は全国各地にありますが、ほぼ八幡神社があることが由来となっています。
東久留米市にも八幡町があり、八幡神社があります。
前沢八幡神社とも言われています。
古くから八幡宮と呼ばれていたようですが、詳細は不詳です。
狛犬の奥で見づらいですが、灯篭は明暦元年(1655)造立されたといいます。
鎌倉時代末期の南北朝時代の武将である新田義興が元弘年間(1331〜34)に勧請したとされ、新田大明神だったともいいます。
新田義興とは新田義貞の次男です。
↑手水舎の水盤は文化4年(1807)のものとありました。
アジサイがきれいです。
紫陽花の花は色が変わるのが不思議ですが、土のpH値の影響で酸性だと青くなるのだそうです。
江戸時代、前沢村に尾張藩の鷹場御殿が造営された正保元年(1644)から延宝4年(1677)の頃に創建されたともいいます。
歴史ある神社ですから、境内には数多くの大木があります。
境内社である金刀比羅宮との間にあるイヌシデは、東久留米の名木百選No.5です。
前沢御殿の造営に際して、前沢村の領主である米津公田盛が、村内の整備とともに八幡宮も造営したというものです。
いずれにしても、元禄11年(1678)には両社とも火災により焼失してしまいました。
↑保存樹木はイヌシデだけでなく、本殿後ろのケヤキなどもあります。
本殿左には、境内社の八坂神社もあります。
再建は、別当寺である延命寺住職源雄により、元禄18年(1685)されたとも、宝永7年(1710)されたともいいます。
↑前沢村の鎮守であり、現在でも地元の神社として、平成4年に新たな灯篭が立てられています。
↑北側から改めて見ると、他の神社と同様に前沢八幡神社も、木々の鬱蒼とした神聖な異空間に感じられます。
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