本殿に三面ある江戸時代の彫刻を見ることができる大和田氷川神社
4月25日から5月6日までの「ステイホーム週間」前の先週末のことです。
新座市のOSCデオシティ新座に近い柳瀬川沿いには、多くの人が散歩などをしていました。
外とはいいながらも、この人道橋の上などは「3密」が心配となるような感じでした。
所用で行った新座市大和田のこのすぐ近くに、氷川神社があるというので立ち寄ってきました。
↑道路である埼玉県道113号川越新座線からの入口には赤い神橋があり、蓋掛けされていますが間に水路があったようです。
大和田の氷川神社は、縁起によると延暦21年(802)の創建といわれる神社です。
平安時代初期ということになります。
↑赤い三ノ鳥居は、両部作りといわれるものでした。
この氷川神社のある大和田一帯は、古くから鎌倉幕府の支配する土地である国衙領だったそうで「大和田郷」といわれていました。
↑狛犬のすぐ奥には、さらに一対の狛犬がいますが、こちらは江戸時代のもののようです。
拝殿には、やはり氷川神社だなあと感じられる太く立派な注連縄が飾られていました。
↑入母屋造りの本殿は、江戸時代の享和年間に再建されたものです。
正面に千鳥破風と唐破風の向拝を付けています。
さらに、この本殿には素晴らしい彫刻があり、しかも見ることが出来ます。
本殿の壁面には、見事な白木の彫刻が施されています。
↑島村源蔵という浅草当代の名工といわれた人の作で、左面は「鞍馬山の天狗と牛若丸」です。
こうしたものを直接見ることができます。
↑右面は「神功皇后と武内宿禰」です。
屋根の小屋組みも美しいものです。
背面側は写せませんでしたが「養老の滝の伝説」があり、それぞれ風格ある江戸彫りの刀法によって透し彫りになっています。
↑拝殿は建替えられていますが、江戸時代の拝殿の鬼瓦が保存されています。
右には御神木も保管されています。
↑本殿の右隣には、熊野神社があります。
氷川神社境内にはいくつかの境内社がありますが、この熊野神社は手水舎や狛犬もあり立派なものでした。
後ろ側に行くと、左に見える熊野神社の本殿も素晴らしい建築物です。
右側は氷川神社の本殿ですが、先程の彫刻もわずかに見えます。
後から知ったのですが、この神社裏側の道は鎌倉時代からの鎌倉街道のようです。
いつか「ステイホーム」が解除となり、鎌倉街道をゆっくり巡ってみたいものです。
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