ときがわ町の雀川にある砂防ダムは公園が併設されていて駐車場もある
砂防ダムまたは砂防堰堤といえば、通常は目にすることのないような山奥にひっそりとあるというイメージです。
現に前回は、赤坂沢の砂防ダムにたどり着くことが出来ませんでした。
↑ときがわ町にある雀川砂防ダムは公園内にあり、しかも駐車場もありますから、気軽に行くことのできる珍しい砂防ダムです。
埼玉県道30号線からの西に向かう入口は標高106メートルほどで、そこには案内看板もあります。
↑雀川砂防ダム公園といい、その地形を生かして、お花見・イベント広場、展望広場、渓流広場の3つのゾーンに分かれています。
ダムを下から見ることができるところが、お花見・イベント広場です、ここの標高は150メートルほどです。
↑メインのダムの手前にもう一つ少し小さなダムもあるようです。
確かに砂防ダムというと、川の急流部にいくつか連続で設置されているイメージがあります。
砂防ダムは土石流を食い止めますが、いくつか設置することで、川の勾配が緩やかになり、流れのスピードが落ちることで大きな石から堆積するといいます。
砂防ダムというと、あまり大きくないものをイメージしていました。
↑しかし、メインの雀川砂防ダムはダム高17メートルもあり迫力があります。
↑この2基の他にも、公園のすぐ下流に別の砂防ダムはありました。
続いて、眺望を期待して、展望広場に行きます。
ここの標高は175メートルほどあります。
さすがは展望広場というだけあって、遠くまで見渡せます。
東方向に視界が開けているので、高層ビルが見えますが、さいたま新都心や大宮でしょうか。
こちらにも台数は少ないものの駐車場があるので、今日は車ですから簡単に登って来られます。
天端は管理用通路はありますが、一般は立ち入り禁止です。
重力式砂防ダムで、計画貯砂量は43000立方メートルで、ダム長は110.75メートルあります。
ここで上から砂防ダムを見ていて、ちょっと違和感を感じました。
堰堤の上流側は土砂が溜まっていて水はあまり無いと思っていました。
まあ、大雨が降り土石流が発生した後は、次に備えて土砂を取り除くようなので、先の台風後取り除いたばかりなのかもしれません。
↑ダムの上流部に渓流広場はあります。
こちらには駐車場はないので歩いて行きますが、登り坂ではなく、階段を下っていきました。
川は斜面を流れてきますから、結局は通路を真っ直ぐ進んでも同じところにでてきます。
普段は土石流なんて想像できないような川ですが、いざという時の水の力は恐ろしいものでしょう。
雀川砂防ダムの建設に伴い、自然環境を保全することを目的に、旧玉川村初の公園として完成したといいますが、とてもいい場所でした。
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