昔の面影のある崖線上の鎌倉街道と三芳町唯一の湧水のある竹間沢こぶしの里
国道463号線浦和所沢バイパスは交通量の非常に多い道路ですが、100メートルほど道から横に入るだけで自然いっぱいの場所もあります。
OSCデオシティ新座やマクドナルドのすぐ近くですが、鎌倉時代当時のような鎌倉街道に出会えます。
最初は地形が分からなかったのですが、周囲を歩き回ってみると崖線の上の縁を通っているようです。
近くを流れる柳瀬川により形成された崖線でしょうか。
↑ここにこんな鎌倉街道があるとは知りませんでしたが、三芳町歴史民俗資料館のところにある地図で知りました。
その道の曲がった箇所に「こぶしの里と鎌倉街道」との表示板があります。
少し進むと、古井戸山の石仏のところで、崖を下りていく「竹間沢こぶしの里」の入口があります。
この角には、宝暦8年(1758年)に造立された馬頭明王像と地蔵菩薩立像(古井戸地蔵)があります。
この辺りは三芳町唯一の湧水池と町のHPに書かれていましたが、ここだけで湧水箇所は多数あるようです。
林の中を下の方を見ると、かなりの高低差があるようです。
調べてみると、18メートルほどあるということです。
水音が聞こえてきます。
↑下に着くと、思っていた以上に大きな池がありました。
水音の元を辿って見に行ってみます。
↑結構な水量が流れてきます。
湧いているところを見てみたかったのですが、残念ながら柵があって入れなくなっています。
まあ保全のためにはやむを得ないのでしょうか。
この水は、こぶしの里というか林の外側にある水路に注ぎ込みますが、さらに上流から水が流れてきます。
やはりこの崖線にある林の中にいくつかの湧水箇所があるようです。
写真で見ると、これより上流には水が無いようですが、落ち葉が溜まっているだけで水は流れています。
しかし、少し進むと呆気なく上流端に着いてしまいました。
↓これまでと逆向きに上流から下流側を見ており、左側が林です。
この背中側には道路があり、その向こうは西武台高校の敷地です。
フェンスの中のものが、地下水を汲み上げているポンプなのか、水路に水を循環させるための装置なのかどうかは、分かりませんでした。
今来たこの水路に沿った道は「竹間沢東緑道」と書かれていました。
この緑道を戻り、最初に見た鎌倉街道の先がどうなっているのか見に行ってみました。
↑しかし、崖線を切り通しのように作った道路により分断されており、先には進めなくなっていました。
こうした林となっていたからこそ、鎌倉街道もほんの短い区間とはいえ残ったのでしょう。
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