平安時代からの秋津町の村の鎮守と鉄道係員養成所と東村山市と所沢市の都県境にある住居表示の混乱
西武池袋線の秋津駅といえば、JR武蔵野線の新秋津駅へのちょっと不便な乗換駅というイメージでしょうか。
秋津町は、秋津駅が清瀬駅の次だし、まあ清瀬市にあるのだろうと思っていました。
ところが行ってみたら、東村山市に属しているようです。
↑そんな秋津町に「氷川神社」があります。
よく街中にある神社かと思ったら驚くほど歴史は古いようです。
弘仁九年(818年)といいますから平安時代、秋津村真言宗竜泉寺に氷川社があり、秋津村の村の鎮守として祀られていました。
↑現在の拝殿は昭和59年のもので、入母屋造りで屋根は銅板葺です。
江戸時代には南秋津村の鎮守、明治時代には村社となっていました。
御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)といいますから、天照大神の弟で、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したことで有名です。
↑本殿は流れ造りで銅板葺です。
鉄筋コンクリード造りとなっています。
このすぐ近くには、「西武研修センター」という建物がありました。
その表示板には「鉄道係員養成所」とも書かれていましたから、西武鉄道の研修所のようです。
西武池袋線からさほど離れていないし、電車運転の練習のための引き込み線がないかと思い、周囲を見て回ってみました。
しかし、裏側は柳瀬川に沿っているようで近付けず、道路に面している部分も少なくて中をよく見ることはできませんでした。
↑少なくとも引き込み線はないですが、架線柱が何本か立っているのは見えました。
電線が張られていて、信号機もあるようですが、線路はないようです。
考えてみれば、まあ今時はトレインシミュレーターで運転の練習はできますからね。
↑近くの同じく柳瀬川沿いには、「秋水園」があります。
東村山市のごみ焼却処理施設、リサイクルセンターなどです。
柳瀬川の向こう側は埼玉県所沢市ですから、こうした施設は市町村の境界近くにあるという、いつものパターンです。
↑周辺にグランドがあるのもよくある話ですが、敷地内に「とんぼ工房」があり、「ギャラリーとんぼ」とも書かれていました。
とんぼ工房は家具などの粗大ごみの内、使えそうなものを再生させるところ、ギャラリーとんぼは廃材を使って作った木工品を展示するところのようです。
↑柳瀬川の下流に向かって見ており、右が東京都東村山市側、左が埼玉県所沢市側です。
しかし、実は左の手前の家の住所は東村山市、右の家の住所は所沢市です。
柳瀬川の河川改修をする前の流路を都県境(市境)としていたでしょうから、このような不思議なことが起きるようです。
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コメント
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秋津駅は清瀬、東村山、所沢3市(2都県)にまたがる珍しい駅ですね
駅そのものは極普通ですが
普段身近過ぎて何気なく通り過ぎてしまっている所にも見所があると、関心します
投稿: あるふぁ | 2019年3月 5日 (火) 08時52分