岸田んぼや里山民家のある宮野入谷戸の風景を見に野山北・六道山公園に
多摩湖、狭山湖は狭山丘陵の中央部に造られましたが、その尾根の南西側は雑木林の「都立野山北・六道山公園」となっており、度々訪れています。
なにしろ200ha以上の広さがありますから、まだ行ったことのない場所が数多くあります。
田んぼもあると聞きましたので、そんな風景を見てみたいと思い、行ってみました。
これまで北多摩地域では田んぼを見たことはありません。
ここでは公園内に谷戸の風景を残そうとしており、「岸田んぼ」があります。
広さは0.5haほどしかないとはいえ、いいものです。
でも、水がありませんでした。
「日本晴」という、うるち米が植えられていましたが、大丈夫なのでしょうか。
他にも、もち米や古代米も植えられているようで、それぞれに名札が表示されていました。
この公園には狭山湖を取り囲むように、大きな尾根道が東西方向にあるとともに、南北方向にいくつかの短い尾根道があります。
その尾根の間に、ここのような谷戸が南北方向に食い込むような形であります。
この「宮野入谷戸」は比較的大きいほうです。
暑い日でしたが、ここには日陰もあるし、吹いてくる風も木々があるため少し温度が低いようで、涼しく感じられます。
ここが公園になる前から、ここには田んぼがあったのでしょうか。
北多摩で田んぼを見たことがなかったと書きましたが、それは平地の部分のことであって、今では多摩湖や狭山湖となっている狭山丘陵近辺には田んぼはあったのかもしれません。
この谷戸のまわりの尾根道のある山というか丘の部分も公園の敷地内です。
↑「宮野入西の森」と名付けられており、この雑木林の間にも通路があり入っていけます。
少しだけこの雑木林の中を歩くつもりだったのですが、途中で道を間違えてしまい、40mもの結構な高低差があるので、汗だくになってしまいました。
通路以外は入っていけないような斜面の林です。
再び、宮野入谷戸に戻り、奥に向かって歩きます。
谷戸の形は三角形で、奥は高くなり山になっているわけですから、奥に進むと田んぼもなくなり、細くなっていきます。
下の方に向かって流れていく、わずかな水の流れもありました。
この水がもっとたくさん流れていかないと、田んぼも枯れてしまいます。
おそらくこの水だけというのでは厳しそうですから、別の水源も確保されているのでしょう。
道はこの先は登り坂となり、以前も通った東西方向の尾根道に出るだけのようなので、再び宮野入谷戸に戻りました。
↑畦道が曲がっているのもいいものです。
田んぼの他にもビオトープもあります。
そして、ここには「里山民家」もあります。
江戸時代の民家を再現したものです。
茅葺き屋根ですから、維持も大変でしょう。
建物内に入ることができるようになっており、囲炉裏やかまどもありました。
↑母屋の周りには、蔵や作業小屋などもあります。
調べてみると、これらは保存家屋なのではなく、近くにあったものを移築したのでもなく、再現ということ、つまりいわば新築したようです。
田んぼの方は、やはり以前はこの辺りのあったものの、開発により一時無くなってしまったのを復元したようです。
いずれにしても、再びこのような風景を見られるようになったのは、いいことです。
ブログランキングに参加して、交流を広げていきたいと思っています。
いずれかポチッとお願いします。
.
.
.
« 川越にある国指定史跡になっている河越館跡は土塁や空堀もある芝生の広い公園 | トップページ | 県立相模原公園を通り相模原市全体を斜めに横切っている水道みちは横浜まで続いている »
「07武蔵村山市」カテゴリの記事
- のびる沢の先にある須賀神社奥の院と六道山公園展望台からの眺め(2022.08.28)
- 萌芽に期待する三本榎と引又街道と拡幅されていく新青梅街道(2021.01.10)
- どこなのか謎の本殿から2000 メートル離れた元遥拝所の須賀神社とその前の350メートルだけの広い道路(2020.11.15)
- 多摩湖自転車道沿いの谷津仙元神社と富士塚とそこから南向きの謎の道(2019.06.09)
- 貢物を調製するから三ツ木村にある和銅創立だという十二所神社(2019.03.31)
« 川越にある国指定史跡になっている河越館跡は土塁や空堀もある芝生の広い公園 | トップページ | 県立相模原公園を通り相模原市全体を斜めに横切っている水道みちは横浜まで続いている »

コメント