日時計、振子時計、それにアナレンマ?というものもある首都大学東京「光の塔」
昨年末のことですが、首都大学東京の先生のところに所用があり、まだ冬休み前のキャンパスに行きました。
10か月ほど前の春休みにこの大学に来た時には、ここに「光の塔」という面白そうなものがあることを知らずに素通りしてしまい、後になってから、立ち寄れば良かったと思っていたところに行ける機会ができました。
南大沢駅から三井アウトレットパークの間の道を300mほど歩くと、首都大学東京の入口があります。
↑そのすぐ右にある1号館にある高い部分が「光の塔」です。
南東面と南西面の壁には日時計がありました。
↑右の南東側が午前、左の南西側が午後の時刻を表示するようですが、午後の棒がかなり壁面に近いように感じられます、角度の関係でそうなのでしょうか。
夕方で、しかも曇り空のため、日時計の影の表示は見ることが出来ませんでした。
それにしても不思議な「8の字」のようなものが両面とも描かれています。
光の塔の中の様子を見てみます。
↑正面(南東壁の裏側)には振子時計があります。
案内表示板によると、3.6mの長さの振子が2秒間で振れていて、毎正時にはパイプオルガンが自動演奏されるとのことです。
00分が来るのを待つほどは時間が無かったので惜しいことをしましたが、オルガン自体が見当たらないので、現在も本当に演奏されているのかはわかりません。
そして、時計の右にある外の明かりが見えている丸い穴↑には、大きな意味があるようです。
↑光の塔、南の角のここから入った陽光が正午にはどこに当たるかが、床面に表示されています。
夏至の時はとても陽が高いので、壁面のすぐ近くの床面の円の中に「夏至」と書かれています。
それが秋に向けては陽が低くなりますから、より遠い床面に当たるので、右側ラインには奥から「7、8、・」と書かれており、7月8月(・は8月中か?)の位置が示されています。
春から夏にかけては陽が高くなっていきますから、左側ラインには奥に向けて「4、5、6」と書かれており、それぞれ4月5月6月の位置が示されています。
二つの線が交わる位置は春分、秋分の日なのでしょうか。
そもそも、ラインは直線上に並ぶのかと思っていましたが、不思議なことに少し膨らんで楕円の軌道を描くようです。
そして、交点が春分・秋分の日なのかと思いきや、そうではないようです。
↑交点から2つ目の点の右には「春分」、左には「秋分」と書かれていました。
↓冬に向けて、どんどん陽は低くなっていくようで、2階から見ると、左端の夏至からこの点は右に向けてどんどん遠ざかっていきます。
こうした太陽の軌跡というか動きを「アナレンマ」というようです。
外側にあった日時計に見えていた8の字も、このアナレンマを表示してあったのです。
地球上から見た太陽の軌道は年間16分ほどの均時差というズレがあるそうで、正午に日時計の棒の先端が示す位置をあの8の字は示しているのです。
また、この日時計はここ南大沢での、例えば正午であれば南中としての12時を示しているため、明石の日本標準時の12時とは19分のズレがあるように作られているそうです。
↑冬至の時の陽は予想以上に低く、光の塔の入口階段の手前に陽が当たるようです。
穴を通った床面への日差しがこうした軌跡となるということですから、同じ位置、同じ時刻に見た太陽の位置も一年間観察すると、こうして8の字を描いているということです。
ちなみに、夏至の時の陽は高すぎて、壁の厚さがあることから、表示の点の位置には陽が当たらないそうです。
↑光の塔の上部からは、このように曇天でも明かりが内部に入るようになっています。
光の塔というと新興宗教の名前のようでもありますが、私の頭の中では♪光の国からぼくらのために♪というウルトラマンの歌のメロディーが、ずっと流れていました
TVKテレビで日曜日22時30分からウルトラマンが、東京MXテレビでは水曜日23時からウルトラセブンが再放送されているので、懐かしいなあと見ています。
(追記 この記事をアップしたわずか3時間後のことですが、テレビを見ていたら、ウルトラマンの怪獣はゼットンが登場です。
ということで、ウルトラマンは光の国に帰り、最終回となってしまい、来週からはTVKでもウルトラセブンを放映するそうです。)
ブログランキングに参加して、交流を広げていきたいと思っています。
いずれかポチッとお願いします。
.
« ブログ開設5周年と50万PVを記念して五重塔を見に池上本門寺に行く | トップページ | 湧水のまち東久留米市の落合川では河川改修工事は元の川の流れも残している »
「10南多摩」カテゴリの記事
- 多摩川沿いからも行ける城郭遺構が多くある滝山城跡(2025.11.02)
- 草戸山から城山湖に向かえず榎窪山は全く眺望なし(2025.10.19)
- 寺家ふるさと村の谷戸田と都史跡の家型横穴墓群や切り通し(2025.10.05)
- 戦車道や鮎道、枯れ木立もある妙な名前の小山内裏公園(2025.09.14)
- 計画は壮大だが入口はわかりづらい大戸緑地(2025.07.20)
« ブログ開設5周年と50万PVを記念して五重塔を見に池上本門寺に行く | トップページ | 湧水のまち東久留米市の落合川では河川改修工事は元の川の流れも残している »

コメント