(後編)新国立競技場の着工前の様子を記憶そして記録しておく、赤名リカの立っていた日本青年館の建替も見る
前回の続きで、2016年12月11日に安倍首相、小池都知事らが出席した起工式が行われた「新国立競技場」について、まだ更地となっている現地の様子を目で見て記憶しておくため、そして記録を残しておくために行ってきました。
敷地を北から反時計回りの南端まで見てきましたから、次に南東に行ってみます。
↑ここには「日本青年館」というホテルやホールのある建物がありました。
明治公園と同様、新競技場が大きくなるので移転することとなり、解体されたのです。
フジテレビの月9ドラマ「東京ラブストーリー」最終回のエンディングは、鈴木保奈美さん演じる「赤名リカ」がこの日本青年館の屋上に立って、東京の街を見ているシーンでした。
バックには、小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」のサビのところが流れています。
懐かしいですねえ、1991年放送ですが、私は再放送をビデオで見ました。
↑その日本青年館は、やはり明治公園と同様に、元の敷地の南側にある国立競技場西テニス場のあったところで、建替工事が進んでいます。
2017年初夏オープンに向けて、16階建ての建物の建設工事が進められていますが、ここは日本スポーツ振興センター(JSC)との合築となっており、JSC本部も工費164億円のうち47億円を負担して、3フロアが割り当てられることとなっていました。
しかし、新競技場設計をめぐるバタバタがあったのに、新しい本部ビルができることに対して批判が集まってしまいました。
↑グーグルの航空写真では解体前の様子が見られますが、旧国立競技場の北西(左上)にある4階建ての建物が旧JSC本部です。
秋頃の新聞報道によると入居を断念して別の所に移転することとし、このフロアは民間に貸し出し、賃貸料を得ることとするとありました。
まあ、どちらにしても移転はするのですからねえ、どこに入っても同じような気はします。
↑その旧日本青年館と新日本青年館の間には、「外苑ハウス」というL字型の7階建てのマンションがありますが(写真の左側)、こちらも22階建ての高層マンションに建て替えられるそうです。
また、国立競技場西テニス場のあった敷地には、日本青年館・JSC本部棟だけでなく、日本体育協会・日本オリンピック委員会新会館も14階建てで建設される計画となっています。
ここまで来ると、ちょっとやり過ぎのようなものを感じます。
↑これらの新しい建物のできる位置の道を挟んだ東側には、神宮球場と神宮第二球場がありますが、その辺りから、新国立競技場敷地を見てみると、こんな感じです。
この敷地を時計と反対回りに北に向かってみます。
この先は神宮外苑の周回道路になり、日曜祝日には自転車と歩行者に開放されるので、自動車は入って来ません。
↑前回ご紹介した旧競技場と旧明治公園の間の道路がこの奥にあったため、この東側にある道との接続部も不自然な道路形状となっています。
この道が無くなったため、先程の地点から自動車通行止めとなっています。
やはり、向こうが見渡せるようになりましたから、代々木にあるNTTドコモビルがよく見えます。
↑敷地東側となる、神宮球場や日本青年館からの道と外苑周回道路との交差点のところです。
自転車に乗った家族連れなどがのんびり楽しんでいます。
西新宿の超高層ビル街も見渡せます。
↓そして、敷地北東側です。
工事のためのプレハブ事務所が建っています。
起工式が行われた12月11日よりも前に来たのに、大型重機が入って既に工事が開始されていることを疑問に感じていましたが、建築確認が下りたのは11月末であり、また、建物建築以外の工事を行っていたということのようです。
↑ここは千駄ヶ谷駅前から東に向かう道で、首都高速の外苑入口が左の方にあるため、ここからは車が通ります。
↑西に向かい、首都高速の外苑出口のあるところ、国立競技場駅に着きましたから、これで一周しました。
改めて、新国立競技場の大きさを感じました。
↓第60回新宿区景観まちづくり審議会資料「新国立競技場(仮称)整備事業」より
右下の神宮球場や神宮第二球場との位置関係から見ると、やはり新国立競技場は一回り大きくなったことがわかります。
完成したら、また見に来たいものです。
今にして思えば、旧国立競技場の解体前にも、記憶と記録のために見てまわっておくべきでした。
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