神奈川県の東海道新幹線新駅が本当にできるかもしれない寒川町倉見
JR相模線に倉見という駅が寒川町にあります。
倉見も寒川もどこか分からないという人もいると思いますが、茅ヶ崎と海老名の中間で、東海道新幹線が相模川を鉄橋で渡るところです。
↑ここでは東海道新幹線新駅を設置しようとしているようで、倉見駅には横断幕があります。
どんなところなのか、駅ができるのはどこなのか、降りて見に行ってみることとしました。
相模線のホームから新幹線がすごいスピードと音で通過していくのが見えます。
相模線は茅ヶ崎駅から相模川に沿って北に向かい、橋本駅まで通っている路線で、圏央道ともほぼ並行しています。
駅のすぐ西側は相模川で、その間に圏央道が通っていますから、最初の写真の道路は圏央道です。
ホームから茅ヶ崎側を見ると、新幹線が通り、さらにその上を圏央道が高架で跨いでいます。
相模線は電化こそされているものの、電車は日中1時間に3本ほどしか走っていない、いわばローカル線です。
電車の乗り降りも自動ではなく、自分でドアを開けなければ、ホームに下りられません。
倉見駅はのんびりしたいい雰囲気の駅で、駅前の道幅も狭く、自転車置き場が目立ちます。
でも、こんなところに東海道新幹線が止まるのでしょうか。
倉見駅の西側にはJX金属の工場がありますし、新駅予定地の東側にはキリンビバレッジの工場もあります。
線路に並行して200mほど東側には神奈川県道46号相模原茅ヶ崎線が通っており、ここには大型トラックなどが数多く走っています。
600mほど南には圏央道の寒川北インターチェンジもありますから、昼の人通りは少ないものの産業の拠点とはなっているようです。
構想では、このさらに東に新幹線新駅を設置し、その両側には交通広場(駅前広場)が計画されています。
↑東京寄りから見た、新駅北口駅前広場方面の現在の様子です。
いい意味で田舎の雰囲気です。
ここに新幹線の駅?という感じもしましたが、さすがは関係者の方々もいろいろ考えていて、構想があるようです。
↑ここ倉見駅だけのために、新幹線新駅を誘致しようとしているのではなく、ツインシティ構想というものがあります。
寒川町だけでなく、相模川の対岸の平塚市とともに環境共生モデル都市を作ろうというものです。
寒川町倉見地区と平塚市大神地区を新しい橋で結び、川の東西両地区を一体とした都市(双子の都市)として計画しています。
↑倉見駅の近くから相模川の対岸を見ていますが、ここに「(仮称)ツインシティ橋」を架けるというものです。
新駅を作るといっても、東海道新幹線を運行しているJR東海が自社負担で駅を作る気は当然ありません。
地元負担による「請願駅」となるでしょうが、そもそも地元負担でさえ、一駅増えれば現在の運行に支障をきたすので了承されていませんでした。
そもそも、4分間隔でひっきりなしに「のぞみ号」が走っているダイヤに、申し訳なさそうに30分おきに走っている「こだま号」です。
「こだま号」に乗っていると通過待ちだらけですから、さらに停車駅が増えて遅くなるのは、乗客としても勘弁してもらいたいものです。
では、ここに新幹線の駅ができるのでしょうか。
新幹線新駅の南口駅前広場計画地もこのような感じの中、思いもしないことから道は開かれそうだというのです。
同じく相模線の橋本駅に、リニア中央新幹線の神奈川県新駅が出来るというので、昨年夏に見にいきましたが、それが関係しているようです。
リニアが開通すれば、名古屋や大阪に行く乗客はそちらに流れますから、現在いっぱいいっぱいの東海道新幹線のダイヤに余裕が出来るというのです。
JR東海としても、この神奈川県や寒川町による新駅構想に対して、全くのゼロ回答ではなく、リニア開通後なら考えても良いというような、少し前向きな回答をしたようです。
ここ倉見駅は寒川町にありますが、すぐ北には海老名市があり、相模川のすぐ西は平塚市と厚木市の境界で、そのちょっと西は伊勢原市、さらに、ちょっと東は藤沢市、ちょっと南は茅ヶ崎市と、市境の集中した地区ですので、他市の協力や賛同も得やすいということがあるようです。
「神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会」には、上記の市町のほか、相模原市、座間市、綾瀬市、神奈川県市長会、神奈川県町村会、神奈川県商工会議所連合会、神奈川県商工会連合会、そして当然、神奈川県も名を連ねています。
となると、ここに「倉見ツインシティ駅」が出来る日も、そうは遠くなく、現実味を帯びてきているのかもしれません。
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