東京ミッドタウンで土木展という展覧会を見に行き、檜町公園の清流で涼を感じる
東京ミッドタウンといえば、六本木にあった防衛庁が2000年に市ヶ谷に移転した跡地約7haの敷地が再開発され、2007年からオフィス、住宅、ホテルなどが建設されたところです。
仕事の関係では来たことはありますが、その際は地下鉄六本木駅から地下道で行くので、実は外の様子はあまり見たことがありません。
↑この日は千代田線乃木坂駅から歩いてみると、徒歩で5分もかかりません。
ここは開発面積の約40%が緑のオープンスペースとなっているといいます。
芝生の間に小川が流れているのですが、そこに足湯のように足を入れて座っている人たちがいます。
↑「ASHIMIZU」という夏季限定のイベントのようです。
周りにあるものは、寺院建築の丸窓をイメージした「シェード」だそうです。
受付もあって、座席に番号が割り振られていたので、有料なのかと思って通り過ぎましたが、さすがに無料だったようです。
さて、今日の目的地はこの「21_21 DESIGN SIGHT」という美術館というかデザインサイトです。
読み方わからずに行きましたが、「トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト」と読むのだそうです。
ここで「土木展」が開催されており、入場料は1100円です。
1階建ての建物ですが、その1階は受付とミュージアムショップとなっており、展示室は地下にあります。
↑下に降りると、展示室は2つありますが、地下ロビーには日が射し込む構造になっています。
地下空間は芝生部分にも張り出していて、展示室があり、1階で見るより広い空間となっており、床面積の7割は地下だといいます。
設計は安藤忠雄氏です。
↑サンクンコートという外の空間のこの絵も「重機グラフィック」という展示で、実物大だそうです。
外でとても暑く、私のほかにわざわざ外に出る人はいませんでした。
館内には多くの人がおり、特に外国人観光客が目立ちました。
この企画展は太っ腹なことに、三脚や動画でなければ、展示物の写真撮影は可能ということで期待できます。
↑「新宿駅解体」という立体図というか透視図です。
思えば、私もこうした細かい絵を描いたりするのが子供の頃は好きでした。
今ではすっかり細かい絵や字は見えなくなったし、その前に書く気力がありません。
そんな気持ちを吹き飛ばさなくてはいけません。
↑「つなぐ:渋谷駅(2013)構内模型」もありました。
確かに手前の深いところに東横線、副都心線の地下駅があり、左奥の高いところには埼京線の遠くにあるホーム、そして中央高い位置に銀座線、右奥に井の頭線のホームがあり、わかりづらい渋谷駅の構造そのものとなっています。
この他にも、「土木オーケストラ」という映像と音楽の組み合わせなどもあり、面白かったです。
さて、もう一つの目的が敷地内の公園です。
↑左手前の鎖を境に、左矢印で東京ミッドタウン、右矢印で港区立檜町公園と書かれているように、この二つの敷地はつながっています。
ここはもともと、江戸時代には長州藩(萩藩)毛利家の下屋敷があったところで、この公園は大名庭園のあったところです。
敷地全体は明治維新後、陸軍駐屯地となり、戦後は米軍将校宿舎を経て防衛庁庁舎となりました。

↑晴れた暑い日で日射しも強いので、池の水面も眩しいほどです。
こうした日本庭園と超高層ビルという組み合わせもいいものです。
こうした水があるのだから、ここに流れ込む水の流れもあるはずかと探してみました。
この風景はどこかの川の渓流だと紹介しても違和感はありません。
こんな風景がここ六本木で見られるとは思いませんでした。
↓源泉?はここでしょうか。
当然湧水ではなく循環させている水でしょうけれど、涼を感じることができました。
最高気温33℃といいますが、ここではあまり暑さを感じませんでした。
この後、公園の外の六本木通りなどを歩くと、クラクラするほどの暑さでしたから、こうした公園の緑や水流はヒートアイランド対策にも重要だと改めて感じました。
ブログランキングに参加して、交流を広げていきたいと思っています。
いずれかポチッとお願いします。
,
« いつの間にか西武球場は西武ドームになっていたが、いつどのように屋根を付けたのか | トップページ | ロックフィルダムである有間ダムには名栗湖があるが名栗川のダムではない »
「博物館・美術館」カテゴリの記事
- 渋谷にあると思えないほど土偶や埴輪や土器がいっぱいで静かな環境の國學院大學博物館(2018.02.11)
- 日本一が3つもある「かわはく」にある川の模型とのんびりとしたいい雰囲気(2017.04.02)
- 東京ミッドタウンで土木展という展覧会を見に行き、檜町公園の清流で涼を感じる(2016.08.07)
- レンタルDVDで予習してからスター・ウォーズ展を見に行く(2015.06.21)
- マグリット展を見に行ったら国立新美術館はとんでもなく大混雑(2015.05.31)
「建築物」カテゴリの記事
- 北条政子による国指定重要文化財の廣徳寺大御堂とそこに古墳もある川島町(2020.10.11)
- 薬師池公園の名勝正式名である福王寺旧園地という謎と国指定重要文化財や都指定有形文化財などの旧家建築物(2019.09.29)
- 聖蹟桜ヶ丘駅の名前の由来になっていた桜ヶ丘公園にある多摩聖蹟記念館(2018.07.08)
- 国登録有形文化財がいくつもある石川酒造と大ケヤキと熊川分水と下の川の合流地点(2018.06.24)
- 都内で2番目に古い安土桃山時代に建築されたのに見ることと七福神巡りもできる熊川(2018.06.10)
「11東京23区」カテゴリの記事
- ちょっと想定とは違う形ではありながらも復活するという首都高速の羽田可動橋(2025.03.09)
- 田端駅前高低差解消のエレベーター工事と雰囲気のいい南口改札(2024.11.17)
- 木場から移ったけどもう使われなくなってしまった新木場の貯木場とその暫定利用(2024.06.23)
- 豊洲千客万来施設の建設前後とゆりかもめ豊洲駅からの延伸(2024.06.09)
- 自動運転の日暮里舎人ライナーの急勾配な坂の形とポイント切り替えのやり方(2024.05.12)
« いつの間にか西武球場は西武ドームになっていたが、いつどのように屋根を付けたのか | トップページ | ロックフィルダムである有間ダムには名栗湖があるが名栗川のダムではない »

コメント