新所沢街道とは別の都道新東京所沢線という都市計画道路が東所沢につながる
前回見てきた、東所沢から東に向けて建設中の埼玉県道は、清瀬橋で小金井街道と合流するように見られます。
小金井街道は2車線ですから、それだけでは、4車線+2車線=2車線となってしまい、ここがボトルネックとなり、慢性的な渋滞が慢性的な渋滞が発生することとなります。
また、小金井街道は西武池袋線と踏切で交差していますから、これも心配です。
↑しかし、当然考えてはあり、合流地点から先の柳瀬川の清瀬橋は、4車線の道路として既に架替えられています。
この橋梁工事では、新しい橋を川の流れの無かった、古い橋の西側にまず作り、後に、新しい橋の下に川の流路を変えるという、面白い手法を使っていました。
↑よって、東側にあるこちらの旧清瀬橋は2車線ですが、既に水の流れはこの下にはありませんから、ここは簡単に拡幅でき4車線化できるでしょう。
さらに、東の東京都側を見ると、南東方向に向かう渋滞している小金井街道に対して、中里団地バス停の向こう側に、東の方向に向かう道路空間が確保されています。
「東村山3・4・15の2号線」という都市計画道路で、ここから1530m先の新小金井街道までの区間は、東京都が国土交通省の事業認可を受けて、事業が進められています。
どこを通っているのか、どの程度、用地が確保されているのか、見に行ってみました。
↑思っていた以上に、道路導入空間は更地になっています。
幅員は18mで2車線道路の計画です。
ここは清瀬市だというのに計画名が「東村山」というのも気になりますが、東村山市、東久留米市、清瀬市の都市計画は、一括して「東村山都市計画」となっているようです。
西東京市や武蔵野市や小平市は独立した都市計画なのに不思議なことです。
↑名称は「東村山都市計画道路3・4・15の2号新東京所沢線」とあります。
所沢街道のバイパスのような名称ですが、以前に見ましたように、新所沢街道の方は東村山3・4・11号線として一部開通しており、現在も建設中で、所沢入間バイパスとつながるように計画されていますから、別々の計画が2つあるようです。
この看板の地図は位置がわかりづらいのですが、現地説明会パンフだと大まかな位置がわかります。
ところで、埼玉県側から4車線と2車線の道路が、東京都側では2車線と2車線というのはどうなのでしょうか。
これは、この先の東京都側との接続次第という気はします。
新小金井街道(上の地図の東村山3・4・7)までの接続ということであれば、そんなに多くのニーズが無いでしょうけれど、少なくとも、この道は西武池袋線とは立体交差しています。
引き続き、現場を見てまわります。
↑清瀬駅前から清瀬市役所に向かっている、けやき通りとの交差点は、このデンキチの辺りになるようです。
けやき通りも、東村山3・4・24号線という都市計画道路ですが、幅員16mと、新しくできる道の方が若干広いようです。
ここまでの区間の用地取得率は平成26年度末で94%とのことでした。
↑志木街道とは、この中清戸駐在所のところで交差します。
志木街道は都市計画道路ではありません。
ここから先も道路予定地は確保されていますが、この区間の用地取得率は83%とのことです。
新小金井街道との交差点はこの辺りになります。
↑特に特徴ある建物がないので、説明が難しいところですが、東京富士交通の車庫の少し北辺りで、西(写真の左)側には道路用地が確保されています。
この新小金井街道は、東村山3・4・7号線という都市計画道路で幅員18mですから、これと同じ道路幅で道が作られることになります。
ここからさらに東側は、まだ用地取得等が進められておらず、ここに道路計画があるかどうかもわからないような状態です。
しかし、28年2月には、ここから先の580mの清瀬市と新座市境までの区間も測量のための現地説明会が行われたようで、その時のパンフレットです。↓
この道路は、埼玉県所沢市から東京都清瀬市に入り、再び、埼玉県新座市に入るという計画です。
さらに、東京都東久留米市を通り、再び埼玉県新座市に、そして東京都西東京市、練馬区につながる、なんともややこしい都市計画道路です。
目白通りとして、関越自動車道の練馬インターや外環道の大泉インターを通る道と、この東村山3・4・15の2号線はつながる計画となっています。
東所沢の埼玉県の工事現場にあった「主要地方道練馬所沢線」という名称を思い出させますが、実はこの名の狭く、何本もの道を曲がりながら認定された都道は既にありますから、これを広い道路に造りかえる計画のようです。
東京都建設局HP「東京の道路ネットワーク」からの抜粋です。
⑦とあるのが放射7号線、目白通りで、現在は西に向かっていくと、大泉学園町の北園交差点で途切れてしまっている、あの4車線の道路です。
これが、調布保谷線と交差して、北西方向に2度埼玉県を通過しながら、再び埼玉県に入る、東村山3・4・15号線とつながります。
平行して北西に向かう線は、関越自動車道です。
この計画道路がいつ全通できるのかわかりませんが、その時はこの2車線では交通量を捌ききれないのではないでしょうか。
この道路の都市計画が決定されたのは昭和37年と言いますから、当時の北多摩郡にはそんなに車は走らないと考えられていたのでしょうか。
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コメント
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せぴあです。
詳細な近況報告ありがとうございました。
微に入り細に入った報告で、良くわかりました。
私もこの放射7号線の延長である、新東京所沢線(調布保谷線から柳瀬川まで)の開通を心待ちにしている一人です。
東久留米市民ですが、地元関係者からいろいろ話を聞いていますので、お役に立てばと思い、いくつか記載します。
まず、西東京市内部分(調布保谷線から新座市境まで)は、まったくの進展ありません。 管轄する東京都北多摩北部事務所の計画の中では優先順位が低いらしいと聞きました。 東京都の第4次優先整備計画としていますが、出先の事務所の優先順位が優先される?訳です。
新座市の栗原地区(西東京市境から東久留米市境まで)は、近々管轄する朝霞事務所が関係者対象に説明会を開くそうです。 埼玉県は、この道路の整備に積極的です。 しかし、大きな懸念は、計画用地の一番北側に、最近完成した老人養護施設があることです。 道路計画用地ですので、3階立て以下であれば建築確認がおります。 鉄筋コンクリート造の設備ですから、今後撤去移転する場合の時間はものすごくかかるでしょう。 地権者は知っていたそうですが、老人養護施設の運営者が道路計画を本気にしていなかったようです。
同じく新座市西堀地区では、既に説明会が開催されており、関係者には事業内容の説明が行われています。前向きですね。
次に、一番の問題は、東久留米市内です。 全くの進展がありません。 やはり東京都の道路計画としては、清瀬市内とは異なり、優先順位が極めて低いのでしょうね。 幹線道路としての放射7号線・新東京所沢線は、将来もブツギれの道路のままとなりそうです。 その間は悪名高いあの狭溢道路の都道24号線しかありません。 一つだけ好材は、東久留米市内の落合川および黒目川に挟まれた黒目川調整池設備が、この新東京所沢線の計画予定地に立地しており、将来道路の整備に合わせて、そのように強度設計されているということです。 道路の整備はわからないけど、そのような計画をしてあることは、なんとも不思議です。
そして、ご報告いただいた清瀬市内、新小金井街道までの整備を優先しつつ、その延長として新座市境までの計画となりました。 新座市内の水道道路までの整備を進める訳ですね。
こまごまと書き連ねましたが、これからも拝読させていただきます。 それにしても、ものすごい行動半径ですね。
投稿: せぴあ | 2016年5月16日 (月) 10時03分
せぴあさん、こんばんは。
趣味で好きなことを書いているこのブログを読んでいただいていて光栄です。
しかも、非常に情報通で脱帽いたします。
コメントを読んでいて、各地ではそういう状況なのだと、よくわかりました。
一点だけ、細かい点ですが、気になったのですが、西東京市はなぜか、
北多摩北部建設事務所ではなく、北多摩南部建設事務所の管轄のはずです。
理由は私もわかりません。
西東京市は普通に考えれば、北部ですから。
あの区分は、実際には北多摩東部と西部になっているようです。
投稿: すずた | 2016年5月22日 (日) 20時16分
せぴあです。
早速、新座市栗原地区の放射7号線の説明会がおこなわれましたので、ご連絡します。
これで、放射7号線(新東京所沢線)の埼玉県内の事業計画がすべて具体化されました。 極めて前向きだと思います。
残された部分は、西東京市内と東久留米市内ですが、地元には何の噂も連絡もありませんね。 首都圏とつながる幹線道路でありながら、東京都側はブツギれ道路の計画だけで、なんの計画性もなさそうです。 北多摩地区の道路は計画したものの、優先順位はないのでしょうか? また何かあればご連絡します。
投稿: せぴあ | 2016年6月 3日 (金) 18時23分
せぴあさん、こんばんは。
新座市栗原でも動き始めましたか。
まあ、東京都よりも埼玉県の方がこの道路に対して積極的なのは
わかるような気もしますが、そうはいっても調整しながら進めるはず
だと思いますが、調整していないのでしょうか。
投稿: すずた | 2016年6月 5日 (日) 21時31分
せぴあです。
西東京市内でも放射7号線の延長部分(西東京3・3・14号線)が開催されました。 埼玉県側の事業計画と連動しているようです。 ただし、東久留米市内の説明会については何の情報もありません。 周辺地域では東久留米市内が一番道路整備が貧弱ですので、一日も早い計画説明会が望まれます。
投稿: せぴあ | 2016年6月30日 (木) 09時56分
せぴあさん、コメント有難うございます。
確かに、北多摩南部建設事務所HPには説明会の
記載がありますが、北多摩北部建設事務所には
ないですね。
それにしても、せぴあさんの行動力にも感心します。
投稿: すずた | 2016年7月 2日 (土) 20時56分
すぎたさん
おひさしぶりです。 せぴあです。
放射7号線(新東京所沢線)の東村山3h・4・15の1(東久留米市内部分)の説明会が遂に開催されることとなりました。
日時 9月29日 午後7時から
会場 市内第六小学校体育館
なぜか今回の通知は、計画用地に関わる土地関係者のみに戸別にチラシ配布という通知です。 同じような東久留米志木線の際には、もっと広範囲でした。
これで、都内の放射7号線延長部分はすべて事業化に向けて進むこととなるわけですが、開通はいつのことやら。
特にこの地域は住宅密集地域で高齢者も多いので、用地買収は時間がかかるでしょうね。
ご都合が許せば、会場にお越しください。
投稿: せぴあ | 2016年9月 6日 (火) 09時38分
せぴあさん、情報有難うございます。
いよいよ、東久留米市部分も動き出しましたか。
ただし、確かに開通するのはいつのことでしょうか。
この路線に対する優先順位の考え方がよくわかりませんね。
投稿: すずた | 2016年9月11日 (日) 20時11分