彩湖や荒川第一調整池にはどこから洪水の水が入るのかと不思議な雲が見えた
引き続き、荒川第一調整池を見ていきます。
外環道の荒川を渡る幸魂大橋近くの彩湖自然学習センターから出て、彩湖を一回りしてみます。
この辺りは戸田市営公園の彩湖・道満グリーンパークとなっており、水辺にいくことができます。
この公園は、芝生でバーベキューをする人も数多く、年間100万人以上の人が来園しているそうです。
橋を渡って、彩湖と荒川との間の土手(囲繞堤)に行くことができます。
↑橋の上から彩湖下流方面を見ると、幸魂大橋の斜張橋が美しいです。
また、ウインドサーフィンをする人も見えますし、ラジコンのヨットをしている人たちもいました。
↓橋の上から彩湖上流方面を見ると、かなり広いことがわかります。
囲繞堤はやはりある程度の高さがありますから、階段を上って彩湖を振り返ります。
ところで、「囲繞」と書いてなんと読むかわかりますか。
国土交通省HPでは「いぎょう」となっていますが、民法の囲繞地通行権のときは「いにょう」だったはずです。
まあ、囲まれたという意味では同じはずですが、難しいものです。
では、その調整池と川に囲まれた「囲繞堤」から荒川の方に向いて、下流方面を見てみます。
荒川も彩湖もどちらも広い川に見えます。
下に下りて、彩湖上流部に向かおうと思いますが、湖の周りはサイクリングロード、ジョギングロードになっており、そこを外回りで向かおうとすると、人の流れに逆向しています。
どうやらここは内回りをするルールのようなので、それに従います。
↑JR武蔵野線の鉄橋が見えてきましたが、その手前あたりが彩湖の上流端です。
あちらは荒川彩湖公園という別の公園となっています。
ところで、前回、平成11年の洪水時の写真にあったように、この荒川第一調整池は彩湖の周りの公園のところにも洪水の水が流入するようになっていますが、どのような仕組みで入ってくるのかが気になります。
↑彩湖の上流端まで来てみると、「流入堤」となる土手があるのでそこに登り、彩湖方面を見ています。
洪水時には、ここを右から左に水が流れ込んで、彩湖に水が入っていくことになるはずです。
↓流入堤の右側(荒川上流側)を見てみると、JR武蔵野線の線路と水門が見えます。
ここに現在は水はありませんが、あの水門から水が入ってくるのでしょうか。
どうなっているのか、調べてみました。
荒川第一調整池の全体像は、国土交通省HPに洪水調整の仕組みが載っていました。
洪水時に荒川本川の水位が上がり、さくらそう水門などから(B)に洪水が入り、やがて流入堤と同じ水位になり、次に越流堤から洪水の流入が始まり、(A)もいっぱいになります。
(A)と(B)が一定の水位を超えると、流入堤から下流(C)に水が入り始め、荒川の洪水を調節池全体で調節する状態になります。
とのことです。
↑橋もあった方がイメージがわかります。
北は浦和所沢バイパスの羽根倉橋のところから調整池の範囲となっており、排水門まで8.1kmもの距離があり、調整池面積は580haもあり、調整容量は3900万㎥です。
彩湖・道満グリーンパーク、荒川彩湖公園、さくら草公園、秋ヶ瀬公園は調整池の範囲内に入っています。
さくら草公園には国の特別天然記念物のサクラソウ自生地があります。
ここにある鴨川と荒川の間の水門が「さくらそう水門」です。
サクラソウ自生地の水没をなるべく防ぐようにはしているようですが、洪水時には水没してしまうようです。
さらに上流に荒川からの越流堤があるので、見に行ってみようとしましたが、秋ヶ瀬橋から先の囲繞堤は通行止めとなっています。
堤から下りて、埼玉県営秋ヶ瀬公園から行こうとしましたが、荒川の堤に行く道は、すべて工事車両以外は通行止めとなってなっていて、行くことはできませんでした。
なんとか公園内から見えないものかと思い、荒川のある北西方面を見ましたが越流堤らしきものは見えません。
↑そのかわりに、空には不思議な飛行機雲が見えます。
↓うわっ、飛んでる、広がっていく。
この日は入間航空祭の開催日だったので、ブルーインパルスのスモークが18kmほど離れた、こんなところから見えたのです。
堤の上ならもっとよく見えたであろうに残念です。
星の形も空に描かれていました。
まあ、昨年、一昨年と大混雑の入間基地で間近に見ましたから、良しとしましょう。
それより、荒川から調整池への越流堤が見られなかったことの方が残念です。
今度また、荒川の右岸(反対岸)に行って見ることとしましょうか。
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