神田川の源泉の井の頭公園はもうすぐ100周年なのでよみがえらそうと
暖かいというか暑いくらいのゴールデンウイークの中の1日、井の頭公園に行きました。
吉祥寺駅から歩いて行きますが、井の頭通りの丸井からの道は、人が多すぎて渋滞気味です。
すっかり建て替わってきれいになった いせや公園店にも行列ができていました。
公園に到着し、井の頭池の七井橋を渡ると、たくさんのスワンボートで、ここも渋滞です。
井の頭池は神田川の源泉といわれており、かつては神田上水として江戸市民の飲料水として利用されていました。
ここは湧水が豊富で、7つの湧水があったことから七井の池とよばれていたとのことから、この橋も七井橋と名付けられました。
↑上流側である北西方向です。
この風景、噴水を見ると、日本テレビ系ドラマの「俺たちの旅」を思い出しますねえ(古い)。
古いといえば、井の頭恩賜公園は大正6年(1917年)に日本初の郊外型公園として開園し、平成29年(2017年)5月には開園100周年となります。
湧水を探しにその一番端まで行くと、湧水らしきところがあります。
「お茶の水」といい、徳川家康がこの湧水をくみ、関東随一の名水だと誉め、お茶をいれたことからこの名がつきました。
残念ながら、現在はポンプで地下水をくみ上げています。
というか、この井の頭池は今では湧水でなく、地下水を組み上げて放流しています。
湧水がなくなり、植物プランクトンが増え、水質が悪化し、さらに、オオクチバスやブルーギルなどの外来魚が多数いて、在来魚が減少し、小魚やミジンコのかくれがとなる水草もほとんどないとのことです。
↑ということで、「よみがえれ!井の頭池!」と、外来生物の駆除や水草の植え付けなどで、井の頭池の生態系を回復させ、自然の浄化能力を活用し、池の底が見えるように水を浄化する取り組みが進められています、
平成25年には、「かいぼり」という、水を抜いて天日干しする作業が大規模に行われましたが、これを27年度、29年度にも行うようです。
この時は、多数の自転車が池の底から見つかり、問題となりました。

↑少し先には弁財天がありますが、このプレートに書かれていたのは、その説明ではなく、「東京都指定遺跡 井の頭池遺跡群」でした。
神田上水水源池として旧跡指定されていましたが、昭和38年ころの発掘調査により、縄文時代中期から後期の竪穴式住居跡が発見されたそうです。
湧水近くの旧石器時代から縄文時代の遺跡でした。
さて、それでは数多くの人々がそれぞれの休日を過ごしている中、南東端の神田川上流部に行きましょう。
↑ひょうたん橋が見えてきました。
平成29年は井の頭公園開園100周年になるとのことで、「井の頭恩賜公園100周年実行委員会」も設置されています。
正しくは東京都立井の頭恩賜公園、なんといっても恩、賜ったわけですから大事にしなければいけません。
↓この水門橋から先が神田川です。
つまり、ここが神田川起点、上流端ということになります。
井の頭線井の頭公園駅のすぐ近くで、川幅は狭いですが、水に親しめるようになっていて、暖かいので子供たちが水のなかで遊んでいました、
そろそろ、井の頭公園も出口になります。
この、その名も神田上水橋からは、住宅街となります。
川の両岸には自転車歩行者道が整備されているので歩いていくと、再び、井の頭線と並行します。
ここでは親水空間が設けられていて、水面近くにいくことができます。
やがて、三鷹台駅ですが、ここには多数の、こいのぼりです。
ここから荻窪駅に向けてバスに乗ろうと思いますが、立教女学院前のバス停がどこにあるかわからず苦労しました。
立教女学院の礼拝堂を見ていたら、関東バスがやってきて停車したので、やっとわかりました。
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