東京の気温の計測場所が移転し、平均気温も下がったので見に行く
寒い日が続いていますが、例年12月ってこんなに寒かったかなあと思ってしまいます。
今年はいつもより寒くなったのか調べようと思っても、それをわかりづらくしていることがあります。
平成26年12月2日から、「東京」の気温を観測するところが変更されたのです。
気象庁と東京管区気象台は、大手町にあり、庁舎の北側に、気温、降水量、風速などを計測する「露場」があります。
↑首都高速都心環状線がそのすぐ北側を通っています。
↓西には国際協力銀行やKKR東京ホテルのある建物があり、南西は内堀と皇居です。
北から南を見ると、小さな公園のように見える露場、そして気象庁と東京国税局の建物があり、その奥に高層ビルがいくつか並んでいます。↓
↓南から気象庁の建物を見ていますので、この建物の裏側に露場はあります。
ご覧のとおりビルに囲まれているためか、この「東京」という観測地点の気温は、東京都内でも高めになる傾向がありました。
気象庁が虎ノ門に移転することとなっっているので、この露場も移転することとなったのです。
(↑ところで、気になるオブジェは、手前にある東京消防庁のものです。)
さすがに千代田区から港区へ約3kmも移転してしまうと、データの連続性などの問題も考えたのでしょう。
露場は虎ノ門に移転するのでなく、同じ千代田区内の北の丸公園に設置されることとなりました。
距離としては1kmほど西になりますが、見に行ってみます。
内堀通りをまず平川橋、平川門に向けて歩いていると、年末の休みのためか、数多くの市民ランナーが走って追い越していきます。
毎日新聞社の入っているパレスサイドビルを通り越し、後ろを振り返ると、中央に気象庁、その右に東京消防庁やその後ろの日本経済新聞社の高層ビルなどが見えます。
いよいよ、北の丸公園に到着です。
公園内を探しまわらなければならないかと思っていたら、予想外に公園の案内板に載っていました。
行ってみると、公園の中央部に少し盛土されたところがあります。
降水量、気温、湿度、風速などを計測する機器があり、大手町露場も北の丸公園露場も同じような機器があります。
しかし、周りの景色は全く違っており、木々に囲まれた公園の中です。
知らなかったのですが、風(風向・風速)、日射量、日照時間は既に平成19年11月から北の丸公園で観測していたそうです。
この12月に移転することとなったのは、降水量、蒸気圧、露点温度、相対湿度、雪(降雪・積雪)、気圧です。
観測データは表示されており、この日は北風の強い寒い日でしたが、この時は北西の風3.0m、気温8.0℃でした。
1km離れたおなじ区内といっても、感覚的にもかなりの温度差に感じられます。
気象庁もこの差を平成23年8月から調べていたそうで、最高気温はほとんど変わらないものの、最低気温は1.4℃低くなっています。
25年度で見ると、熱帯夜は39日から22日に減り、冬日は6日から21日に増えることとなるようです。
今回の移転に合わせて、気温等の平年値も更新するとのことです。
天気予報で聞く、「平年に比べて何℃低い」とか「平年より熱帯夜が多い」というフレーズを聞くときには注意をして、考えながら聞く必要があります。(ちょっとおおげさかな)
帰りに、北の丸公園の東側から外に出ようとすると、「清水門」があります。

内堀通りの外側にあるので忘れがちですが、この北の丸公園は千鳥ヶ淵、牛ヶ淵、清水濠の内側です。
平和な江戸時代の城とはいえ、門の内側にある階段は段差が大きく、さすがに走って攻めこむのは難しそうになっていました。
この清水門は北の丸の東門で、創建年代は不明ですが、現在のものは1658年(万治元年)に再建されたものです。
田安門とともに、江戸城の貴重な遺構として、国指定重要文化財になっています。
田安門は武道館への入口として使われるので、人通りも多いですが、この清水門は人通りも少なく、ひっそりとした良さがあります。
少し前に、この北の丸公園や田安門に来たような気がしますが、8ヶ月前のことです。
時が経つのは早いもので、もう年末です。
この日の歩数は9294歩、7.24kmを歩きました。
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コメント
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北の丸公園は内堀通りの内側ですよもちろん。 代官町通りという戦後の道路を内堀通りと勘違いされているんでしょうね!
投稿: | 2021年5月26日 (水) 22時18分
コメントでのご指摘有難うございます。
何となく車の流れなどから、竹橋から近代美術館や代官町入口を通ってイギリス大使館に行くルートは内堀通りと思い込んでいました。
言われてみれば、内堀に沿っているのが内堀通りなのだから、竹橋からは九段下や九段坂上を通る道が内堀通りで、北の丸公園はその内側ですね。
投稿: すずた | 2021年5月30日 (日) 21時58分