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2014年10月 5日 (日)

御嶽山噴火の翌日となった立川防災航空祭2014に行った

9月28日には立川防災航空祭が行われました。

旧米軍立川基地跡地は、現在は、115haが立川広域防災基地と位置付けられて、立川飛行場のほか、立川防災合同庁舎、災害医療センター、警視庁、東京消防庁等の建物が並んでいます。
跡地の残りの広い土地165haは、国営昭和記念公園となっており、災害時の広域避難場所としての機能もあります。

これらにより、ここで行われるのは単なる航空祭はではなく、防災航空祭という名で行われます。

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↑立川飛行場を陸上自衛隊のほか、警視庁、東京消防庁も使用しているため、展示飛行も陸上自衛隊、警視庁、東京消防庁を合わせた16機の大編隊飛行です。

飛行場といっても、もともとヘリコプターしか配備されていませんから、すべてヘリで10時30分頃飛び立っていき、予定通り、10時52分に戻って来て上空を通過していきます。
11時30分頃再び戻って来ました。

立川市役所HPによれば、9月11日には最大22機予定とされており、19日には最大17機となっていましたから、少し減ったようです。

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こうした行事では、たいてい会場にBGMが流れていますが、この編隊飛行時もワーグナーの「ワルキューレの騎行」が流れていました。
フランシス・コッポラ監督の映画「地獄の黙示録」のテーマというか、CMに使われた音楽です。

ヘリコプターが飛んでいる映像という意味ではわかりやすいのですが、映画ではあまりいいイメージのシーンではなかったはずです。
ヘリのマイナスイメージをわざわざ住民に持たせるのは、陸上自衛隊の広報としてはいいのでしょうか。

(しかも、映画と同じUH-1がたくさん飛んでるいるんですから、なおさら)
もう昔の映画の話で、古い人間である私だけの印象でしょうか…

さて、その後、いよいよ「防災」の名にふさわしい訓練です。
救助される人が、東京消防庁のヘリに吊り上げられます。

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まさに、御嶽山の噴火があった翌日なので、訓練にも力が入ります。
そもそも、この日の防災航空祭は災害派遣により中止になるかと思っていました。

防衛省HPによると、この前日である噴火発生した数時間後には既に、立川の東部方面航空隊から多用途ヘリUH-1が派遣され、毎日、映像伝送機により情報収集に活躍していたそうですし、月曜日には観測(偵察)ヘリOH-1も派遣されたようです。

普段も当然訓練しているのでしょうけれど、この日のように警察や消防と連携して、しかも人前で訓練することも必要でしょう。

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↑火事を想定した、ヘリコプターによる火災消火も行われます。陸上自衛隊のUH-1です。

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↑さすが、東京消防庁のヘリは、撒く水量(消火剤量)が違います。

この前には、陸上自衛隊の空挺降下(パラシュートによるヘリコプターからの目的地への降下)も行われましたが、これも立川市HPによる事前予告は5名となっていましたが、実際には1名でのちょっと寂しい降下でした。

AH-1S、AH-64D、OH-1の飛行展示もありましたが、12時30分頃、訓練終了です。
訓練していたヘリが地上展示のため着陸してくるのを、大きな望遠レンズのカメラを持つ人々がここぞと撮影しているので、私も負けずにコンデジで撮ります。
AH-64Dアパッチロングボウです。
やはり、へりの中では一番人気のようです。
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近年この手の行事は人気があり、昼食のための屋台はどこも長蛇の列です。
昨年度来た時は、自衛隊直営?の焼きそばやたこ焼きの屋台は長蛇の列でしたが、祭りでよく見かける民営?の屋台はちょっと並べば食べられる状態でした。

しかし、今年は民営屋台も含めて長蛇の列。
しかも、空くのを待って、少し後に行ったら売り切れ続出の状況でした。

結局、よく焼けてなく柔らかく、かつ中のタコはやたら堅い、たこ焼きを食べたら、もう14時、帰投の時間です。

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↑白い海上自衛隊のSH-60J哨戒ヘリが離陸のため、航空自衛隊の救難ヘリUH-60の後ろを通って行きます。

陸上自衛隊立川駐屯地には多用途ヘリUH-60は配備されていませんが、陸上自衛隊の同型機は他駐屯地から数多く御嶽山に派遣され、救助活動を行っています。

↓航空自衛隊の救難ヘリUH-60も帰っていきます。
このヘリの洋上迷彩のための色は美しいです。

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やはり、火曜日からは航空自衛隊のUH-60も御嶽山に派遣されたそうです。

予定では、帰投は14時15分となっていましたが、その通りの時刻にみんな帰っていきました。
↓陸上自衛隊AH-1Sコブラも帰っていきます。

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↑右上を飛んでいるのは、輸送ヘリCH-47(チヌーク)ですが、地上滑走ということで朝早くから並んで整理券をもらった見学者を乗せて、飛行場上空を行ったり来たりしていています。

次々と離陸していくヘリと、ぶつからないか不安になります。
御嶽山のニュースで、「大型ヘリで隊員を運ぶ」という時は、この2つルーターのあるCH-47が使われています。
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↑陸上自衛隊のVIP輸送用ヘリEC-225LPも、こんなに前のめり?になりながら傾かせて飛んでいきます。
誰も偉い人を乗せていなければ、こんな操縦もできるんです。

こうして、14時半までに外来ヘリは帰っていきましたが、CH-47チヌークだけは整理券配布分のノルマをまだ達成できていないようで、飛行場内を低空飛行しています。

北門から出て、武蔵砂川駅まで歩いていたら、15時を過ぎてからチヌークも上空を飛んで帰っていきました。
砂川町は砂川紛争のあったところだったんだなあと、ヘリを見ながら思いましたが、これも今では知らない人が多い話なのでしょう。

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↑警視庁と東京消防庁のヘリ「おおとり」と「ゆりかもめ」は、もともとここが居場所ですからそのまま残っています。

ここ立川飛行場は、飛行場といってもヘリコプターばかり配備されていますが、今回の噴火のような災害が発生すると、ヘリコプターの活躍する場面がでてきます。
自宅の上空を飛ぶときはうるさいと思いますが、いざというときには役に立ってほしいものです。

最後になりますが、御嶽山の噴火でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。

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