目黒天空庭園と大橋ジャンクションと再開発
東名高速とつながっている首都高速3号渋谷線と中央環状新宿線との「大橋ジャンクション」は、平成22年3月に開通し便利になりました。
高架上の3号線から、ぐるっと回りながら、地下の中央環状線の山手トンネルまで行くのですから、広い面積が必要なはずです。
とは言っても渋谷のすぐ近くでそんな広い面積もとれないので、苦労して再開発により事業を実施しました。

ここは平成25年3月に「オーパス目黒大橋」として再開発され、ジャンクションとともに2つのビルと公園もできました。
↑模型の写真上方にあるのは42階建てのクロスエアタワー、下方にあるのは27階建てのプリズムタワーです。
3号線からの車は、ループを時計回りに地下の中央環状線に入っていきます。
クロスエアタワーのすぐ横を、上下線双方向の4車線の道路が地下に入っていく様子を、3号線高架下の国道246号線から見てみると壮観です。
クロスエアタワーのすぐ横を、上下線双方向の4車線の道路が地下に入っていく様子を、3号線高架下の国道246号線から見てみると壮観です。
このクロスエアタワーは主に高級マンションとなっていますが、9階は目黒区の施設となっており、目黒区立大橋図書館もあります。
この9階へ直通するためのエレベーターの専用入口があるのですが、高級マンションのイメージを損なわないよう、区の施設の入り口とは思えないような立派なつくりです。
9階の図書館のすぐ前からは、大橋ジャンクションの屋上に行けるようになっています。
そして、そこは「目黒天空庭園」となっています。
↓左が大橋図書館、右がジャンクションのループと庭園です。
しかし、この橋を後で下から見てみたらと、けっこうスリルがあるところでした。
どんなところか見に行ってみましょう。
首都高速のジャンクションのループ上とは思えない空間が広がっています。
都市公園法に基づく立体都市公園とされており、面積7,000㎡もあります。
道路の上ですから、幅は16mから24mの細長い土地が長く続いていきます。
芝生がきれいです。
約6%の勾配となっており、この庭園の高低差は24mあります。
先にはプリズムタワーが見えます。
先にはプリズムタワーが見えます。
ジャンクションのループ上には庭園が造られていますが、真ん中の空間も有効活用されており、「オーパス夢広場」となっています。
↓プリズムタワー近くのあたりから振り返ると、庭園の高低差を感じることができます。
プリズムタワー5階にも専用エレベーターがあり、地上に行くことができます。
大橋ジャンクション建設の話を最初にニュースで聞いたときは、そんなものほんとうに造るのかと驚きましたが、道路がおおわれているため、騒音もなく立派な構造物ときれいな庭園ができあがっていました。

下に降りて、オーパス夢広場からあらためて上を見上げてみると、ダムのような巨大な壁です。
なんといっても、地上35m、地下36mで高低差71mもあるジャンクションなのですから…
この広場は人工芝のグラウンドで、昼間は一般開放されており、夜間は有料で団体利用されています。
↑2つのタワー(ビル)だけでなく、庭園の中央の辺り(写真右)にもエレベーターがあり、上下間の移動をすることができます。
↓ジャンクションの外側から見ると、外観もきれいになっており、ジャンクションのループ部分だとは思えません。
大橋ジャンクション建設の話を最初にニュースで聞いたときは、そんなものほんとうに造るのかと驚きましたが、道路がおおわれているため、騒音もなく立派な構造物ときれいな庭園ができあがっていました。
再開発の全体面積25,000㎡、庭園への盛土量は5,000㎥、植栽した木は4,800本といいますから、大変なものです。
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