TBSと日本テレビの本社移転の跡地を見に行く
「ビッグハット」という名は最近あまり使われなくなりましたが、1994年にできたTBS放送センターの愛称です。
屋上にあるヘリポートのようなものの、帽子ハットのような見かけから呼ばれていました。
ご存知の方も多いと思いますが、ラジオ東京がテレビ放送を開始したころから、同じ港区赤坂五丁目にありました。
敷地が広大であったために、自社敷地内で本社建て替えができたのです。
では、一ツ木通り沿いにあり、懐かしのTBSホールもあった旧TBS本館ビル跡地はどうなったのでしょうか。
隣のTBS会館とともに、赤坂メディアビルとしてオフィスビルとして使われていたはずです。
これらの1万坪、33000㎡もの敷地は再開発により、2008年に赤坂サカスとして生まれ変わっています。
地下鉄赤坂駅と直結しています。
赤坂BLITZ、赤坂ACTシアターが建て替えられ、さらに21階建ての賃貸住宅やオフィスビルが建てられました。
高さ約180mで、遠近感はあるものの、右にあるビッグハットがとても小さく見えます。
この再開発は、TBSの持ち株会社である東京放送HDが、放送局を他地域に移転させずに、土地所有したままで実施している点が特徴です。
では、麹町から汐留に移転した日本テレビの跡地はどうなっているのでしょうか。
地下鉄麹町駅のすぐ近くですが、正確には千代田区二番町になります。
跡地はというと、パッと見は以前と変わらないように見えます。
↑日テレ麹町ビルの南館を敷地の南西から見ています。
現役の放送局の活気のようなものはあまり感じられませんでしたが、まだスタジオとして使われているようです。
↓北東から見ると、北館の屋上には鉄塔もあります。
手前の土地は更地になっていますが、どうするつもりなのかと調べてみたら、
やはり、ここと日テレ麹町ビルを合わせた12300㎡を再開発する計画があるようです。
2013年8月の日本テレビHDの発表によると、日本テレビ放送網(株)はスタジオと商業ビルを建設するそうです。
スタジオは残すようですから、敷地南側にいかにも放送局らしい車も止まっている、この風景が全く無くなるわけではないようです。
ちなみに奥に見える東京グリーンパレスは、他人の土地で再開発の対象外です。
2週間ほど前に見たフジテレビは全く違う場所に移転して跡地をURが再開発、
TBSは同一敷地内で居残りながら自ら再開発、
日本テレビは移転しながら、跡地でも残りながら自ら再開発と、
土地持ちであるテレビ局でも、その土地の広さや立地に応じて、それぞれ独自の考え方で将来の戦略を立て、放送事業以外での収益の確保にも取り組んでおり、3つだけでも違いがあり面白いです。
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