フランス政府が世界遺産に登録申請している上野の建築物を見る
国指定重要文化財の建築物が数多くある上野周辺ですが、なんと世界遺産に登録申請しているものがあります。
「国立西洋美術館本館」を、フランス政府が「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の一つとして、ユネスコに申請しています。
観覧料は430円ですが、ぐるっとパスを使うと350円です。
↓中に入るとすぐ建物の模型がありますが、中央部分が本館で、左部分は弟子である前川國男設計による新館です。
古い建物ではありませんが、フランス政府からの依頼もあり、日本政府は平成19年に重要文化財に指定しています。
フランスの建築家としての巨匠である氏による、日本では唯一の建築物であり、関係6か国を代表してフランス政府が、平成20年に推薦書を、23年に改訂推薦書を提出しています。
絵画、彫刻を見て本館から新館に行くと、中庭越しに本館が見えるところがあります。↓
1か月ほど前から、建物に興味を持つようになり、いくつか見て回っていますが、上野に数ある素晴らしい建物の中で、ここだけが世界遺産に登録申請されているのは、少し意外な気がしました。
やはり、欧米中心に国連関係の機関は回っているのでしょうか…
まあ、ル・コルビュジエ氏の他の建物を見たこともないので、なんとも言えませんが…
その後、この美術館の北側にある「国立科学博物館」に行きました。
空から見ると、翼を広げた飛行機型に設計されています。
当時の科学技術の象徴であった飛行機型にしたようで、設計者は文部大臣官房建築課となっています。
こちらは私好みの建物です。
世界遺産候補ではありませんが、もっとよく見ていきましょう。
1階玄関も車寄せがあり立派なつくりですが、現在はここは利用されておらず、地下に入場口があります。

観覧料は620円ですが、ぐるっとパスがあれば無料です。
1階に上がると、中央ホールは吹き抜けとなっており、ドーム屋根とステンドグラスが美しいです。
左右にある階段は、あまり利用者もいませんが、この階段室も吹き抜けとなっており、屋根はきれいに装飾されています。
↓手前が飛行機型の尾翼部分になり、左の丸いドーム屋根(中央ホール)を中心に左右に主翼があるので、空から見ると飛行機型だそうです。
↑中央に小さく丸いドームが見えるのは、先月見に行った東京国立博物館の表慶館で、高層ビルを挟んでその右にある屋根は、帝冠様式の旧東京帝室博物館本館です。
この後、上野駅を目指しますが、国立西洋美術館の向かい側にある「東京文化会館」も気になる建物です。
上野公園周辺は文化施設が多いですが、設計も様々なものがあり、建物めぐりも楽しいものです。
それにしても、国立の博物館はどこもスケールが大きいので、博物館の展示をじっくり見るのなら、はしごするような無茶な計画は立てないことです。
建物めぐりなら、展示品まで見るのはあきらめるべきなのでしょう…
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