等々力渓谷と前方後円墳のような野毛大塚古墳など見に行く
東京23区内で唯一の渓谷だという「等々力渓谷」に行きました。
多摩川に向かって流れる谷沢川のうち約1km部分です。
東急大井町線等々力駅のすぐ近くの、谷沢川への階段を下りると別世界です。
東京都指定名勝にもなっています。
二十年ぶりくらいで来ましたが、景色はさほど変わっていませんけど、人の多さには驚きました。
川沿いの道は片側しかなく、狭いところもあり、しかも水たまりもあるので、すれ違いに苦労することもありました。
↑たまたま人のいないときに撮影しましたが、実際には数多くの人がいます。
話し声がなければ、上に環状8号線が通っていることに気付かないくらい静かです。
しばらく歩くと、不動の滝があります。
この音が、等々力に地名の由来のひとつとされています。
ここから階段を上ったところには、等々力不動尊があります。
さらに、東側の目黒通りの向かい側に「御岳山古墳」があります。
この辺りにある国分寺崖線の高台にある野毛古墳群のひとつで、古墳時代中期の5世紀中ごろのもののようです。
東京都指定史跡です。
帆立貝形古墳で、全長54m、後円部の全長40m、高さ7mということですが、敷地内には入れません。
ところで、等々力渓谷の敷地内にも古墳があるということでしたが、下流まで全体を見て回ったのですが、気が付きませんでした。
どこにあるのでしょう。
改めて地図を見てみましたら、ちょっと川沿いコースからはずれたところにありました。
これも東京都指定史跡の「等々力渓谷三号横穴史跡」です。
この渓谷に6基以上ある横穴墓群のひとつで、古墳時代後期7世紀のもののようです。
前庭部だけでなく、墓室も見られるようになっています。
前にも書いたように、等々力渓谷には来たことはありましたが、こうしたものがあるとは知りませんでした。
人間、歳とともに趣味も変わるものです。
渓谷の西側には斜面を利用した日本庭園も整備されていましたが、ちょっと私の好みとは違いました。
等々力渓谷を離れ、さらに西に向かうと、第三京浜の入り口付近に、玉川野毛町公園があります。
ここには「野毛大塚古墳」があります。
野毛古墳群でも最大規模のもので、こちらも東京都指定史跡です。
古墳時代中期の5世紀はじめころのもので、全長82m、後円部の直径67m、高さ11mで、帆立貝形古墳としては最大級の規模です。
ここは古墳の上に登ることができます。
↑見えているように、前方後円墳の方(四角形)部分が小さく、全体の形が帆立貝のようだということで、この名前だそうです。
専門的には、前方後円墳とは似ているが、別物だということのようです。
ここでは都内最古の埴輪列が建てられており、畿内王権と深く結びついた南武蔵地域の大首長墓と考えられています。
さらに西に歩いていくと、さすが世田谷区の高級住宅街という感じの街並みです。
そして、ひときわ広い「五島美術館」があります。
東京急行電鉄会長だった五島慶太氏のコレクションが展示されており、入館料1000円ですが、ぐるっとパスで入れます。
国宝の源氏物語絵巻の展示最終日だったためかなり混雑していました。
館内は撮影禁止でした。
↑庭園があるのですが、6000坪もの広さです。
高低差も35mあって、庭全体を見て回るだけでかなり時間がかかります。
ここは上野毛駅のほうが近いので、そちらから帰りました。
渋谷では、東急東横線が地下化され副都心線とつながったので、地上にあった元東横線の渋谷駅は解体されるとは聞いていました。
行ってみると、かまぼこ屋根はなくなっており、線路もホームもなくなっていました。
横浜の三溪園に行ったときに東横線渋谷駅の写真を何枚か撮りましたが、もっと撮影しておけば良かったです。
なんにしろモノがなくなっていくのは、さびしさを感じるものです。
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