国宝や重要文化財だらけの東京国立博物館は建物もすごい
上野にある東京国立博物館にある庭園は、普段は公開されていませんが、春と秋のみ公開されることになっており、4月13日がその最終日とのことなので行ってきました。
花見シーズンは過ぎたものの、暖かさに誘われて人がたくさんいる上野公園の噴水前を抜け、正門から入ります。
入場料は620円で、トーハクという略称です。
入ると立派な建物がいくつもあります。
昭和13年(1938)に昭和天皇の即位を記念して建てられた本館です。
コンクリート建築物に瓦屋根を載せた「帝冠様式」の代表的建物で、建物自体が重要文化財に指定されています。
(トーハクHPにこう書かれていますので書きましたが、ウィキには、帝冠様式は洋風建築に和風屋根を載せたものであるのに、この建物は壁体が和風であるため誤りだとありました。)
どちらにしても立派な建物で、中も立派です。
本館は日本美術の流れがたどれるようになっており、教科書で見たことのある国宝や重要文化財がたくさんあります。
しかも、一部を除いて写真を撮ることができます。
本館に向かって左側には、表慶館があります。
明治42年(1909年)、後の大正天皇ご成婚を記念して開館した建物で、明治末期の洋風建築物を代表するものとして、こちらも重要文化財です。
ここには展示物はありませんが、中には入れるので、ドームを内側から見られます。
東京駅のドーム屋根が復元されて有名になりましたが、こちらも美しい。
外壁のレリーフも凝ってます。
そして、この向かい側(本館の右側)は東洋館です。
これは昭和43年(1973)開館で、まあ普通の建物です。
そして、いよいよ本館の裏にある庭園に行ってみます。

庭園は池があり、やはりきれいでした。
5つの茶室があり、茶会が開かれているようです。
茶室は茶会や句会などの団体へ貸し出しているため、入れないのが残念です。
せっかく庭を見に来たのですが、やはりもっと気になるものがあります。
後ろにある建物です。
というか、いつから建物好きになったのでしょうか。
↑本館入口
↓表慶館入口
いやー美しい。
でも、東京国立博物館はこれだけではありません。
皇太子殿下御成婚記念で、平成11年(1999)に開館した平成館もあります。
手前に見えるのは、森鴎外総長室跡です。
大正6年(1917)から11年まで、当時の帝室博物館総長は森林太郎(鴎外)で、ここに居室があったそうです。
平成館の2階は、別料金の特別展が開催されています。
1階にある考古展示室には入れますが、ここも教科書で見たことのある土偶、はにわ、土器などがたくさんあります。
新しい建物としては、平成11年(1999)開館した法隆寺宝物館もあります。
この池の間を通って行く、入口へのアプローチはおしゃれです。
この外観に反して、法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管されたお宝が展示・保管されているため、展示室内部はかなり暗いです。
この他に、資料館もあり図書・写真資料の閲覧ができるそうなので、このブログ名からすると行くべきなのでしょうが、土日は休館でした。
さらに、敷地の外ですが、東博の施設の一部としての黒田記念館があります。
洋画家黒田清輝の遺産と作品が国に寄贈されたことにより、昭和3年(1928)に竣工した建物で、国登録有形文化財に指定されていますが、休館中で入れません。
その向かい側にある小さい建物は東博とは関係ないですが、いい雰囲気です。
京成電鉄の博物館動物園前駅です。
この地下に通っている京成線の駅入口ですが、乗降客も少なく、平成9年(1997)に営業休止となってしまったようです。
さすが、小さな駅入口もこんな立派な建物にするとは。
この上野公園周辺には他にもいろいろ魅力的なところがありますから、また来てみたいと思います。
この日は建物内部が多くて、GPS計測できないので、歩行距離は計測していませんが、4時間くらいずっと歩いていたので、けっこう疲れました。
ブログランキングに参加して、交流を広げていきたいと思っています。
いずれかポチッとお願いします。
« 東久留米市にも都立六仙公園が出来てきたし、中規模ソーラーも | トップページ | 鎌倉で枯山水庭園を見に浄妙寺と光明寺へ »
「博物館・美術館」カテゴリの記事
- 渋谷にあると思えないほど土偶や埴輪や土器がいっぱいで静かな環境の國學院大學博物館(2018.02.11)
- 日本一が3つもある「かわはく」にある川の模型とのんびりとしたいい雰囲気(2017.04.02)
- 東京ミッドタウンで土木展という展覧会を見に行き、檜町公園の清流で涼を感じる(2016.08.07)
- レンタルDVDで予習してからスター・ウォーズ展を見に行く(2015.06.21)
- マグリット展を見に行ったら国立新美術館はとんでもなく大混雑(2015.05.31)
「建築物」カテゴリの記事
- 北条政子による国指定重要文化財の廣徳寺大御堂とそこに古墳もある川島町(2020.10.11)
- 薬師池公園の名勝正式名である福王寺旧園地という謎と国指定重要文化財や都指定有形文化財などの旧家建築物(2019.09.29)
- 聖蹟桜ヶ丘駅の名前の由来になっていた桜ヶ丘公園にある多摩聖蹟記念館(2018.07.08)
- 国登録有形文化財がいくつもある石川酒造と大ケヤキと熊川分水と下の川の合流地点(2018.06.24)
- 都内で2番目に古い安土桃山時代に建築されたのに見ることと七福神巡りもできる熊川(2018.06.10)
「11東京23区」カテゴリの記事
- ちょっと想定とは違う形ではありながらも復活するという首都高速の羽田可動橋(2025.03.09)
- 田端駅前高低差解消のエレベーター工事と雰囲気のいい南口改札(2024.11.17)
- 木場から移ったけどもう使われなくなってしまった新木場の貯木場とその暫定利用(2024.06.23)
- 豊洲千客万来施設の建設前後とゆりかもめ豊洲駅からの延伸(2024.06.09)
- 自動運転の日暮里舎人ライナーの急勾配な坂の形とポイント切り替えのやり方(2024.05.12)
« 東久留米市にも都立六仙公園が出来てきたし、中規模ソーラーも | トップページ | 鎌倉で枯山水庭園を見に浄妙寺と光明寺へ »

コメント