タヌキの森へ、そして目白庭園へ

新宿区の落合崖線に再び来きました。

先週見たおとめ山公園よりさらに西側です。今回は高田馬場駅ではなく、下落合駅から歩きます。

新目白通りからほんの１００ｍほどで、別世界に入ります。

↑薬王院と新宿区立下落合野鳥の森公園↓が隣接しており、この一帯は緑に覆われています。

野鳥の森公園は思ったほど広くはなく、ちょっと名前負けしている感もありますが、崖線の斜面林があり、夏の暑い日でも涼しく感じられます。

公園横の道は急坂で幅も狭く、自動車は通れません。

この坂の上に、タヌキの森と呼ばれているところがあります。（正確にいうと、ありました…かな）

ここで２００４年にマンション（各戸に玄関のある共同住宅、重層長屋）建設計画が持ち上がった時から、貴重なタヌキもいる森を残すべきだとする周辺からの反対運動がありました。

新宿区が、重層長屋の安全性を認める安全認定をしたうえで建築確認をだしたことは違法であるとして、建築確認の取り消しを求める周辺住民による訴訟において、２００９年最高裁によって区の敗訴が確定しました。

しかし、工事はストップしたものの、建築確認を受けた業者はそれまでに建築をしていたので建物はかなりできています。

↑建築現場は私道の奥なので入れませんが、おそらくこの建物でしょう。

外観はほぼ完成しているように見えます。↓

最高裁で判決が確定したといっても、現在、さらに二つの訴訟が新宿区に対して起こされています。

一つは、開発業者が、重層長屋の資産価値が失われたとして、新宿区に損害賠償請求している訴訟。

もう一つは、周辺住民が、建築基準法による取り壊しを開発業者に対して命じるよう、新宿区に求めた義務付け訴訟です。

こちらは今年３月に東京高裁で住民側敗訴したため、４月に最高裁に上告しています。

さて、話はかわりますが、

ここは新宿区と豊島区の境界にも近く、北へ向かって１ｋｍ足らずで、豊島区立目白図書館があります。↑

ここは目白といっても、目白駅からは遠く、椎名町駅の近くです。

暑い日だったためか、避暑？に来ている人がいるようで、館内には人が多く、雑誌コーナーは立読みしている人がいるほどでした。

西武池袋線を渡ると、谷端川の上に緑道が整備されており、下板橋駅まで行けるようです。

ここを少し歩くと、前までなかった広い道路があり、びっくりしました。

池袋駅のびっくりガードはくぐっても、東口から西口に行けるだけで、池袋警察署、池袋消防署前で一旦、北に行かなければなりませんでしたが、西に向けて道が延伸されています。

明治通りから、立教大学の南側を通り、山手通りまで行けるようになっており、平成２３年に開通したようです。

この都市計画道路を通り、池袋駅まで行き、今度は南に向いて路地を歩いていくと、こんなところがありました。

豊島区立目白庭園とあります。

夕方の５時を過ぎているので入れないかと思いましたが、７月８月は７時まで開園していました。無料です。

池のある回遊式庭園で、敷地面積は２８００㎡ほどです。

目白の庭園ですから古くからある著名人の旧家だろうか、旧田中角栄邸は文京区のはずだしなあと考えていましたが、なんとここは平成２年に造られたもののようです。

さらに、目白駅を通り高田馬場駅まで歩きました。

歩行距離は７．９９ｋｍ、消費カロリー４３３kcalでした。

暑い日ですが、散歩もいいものです。

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